法政大学(大学院)を、”Agri-Food Valley(@Ichigaya)”の拠点に

 かつては”シリコンバレー”が、その後は”シブヤバレー”がITイノベーションの拠点として誕生した。バイテクベンチャーではないが、農業ベンチャーの拠点を市ヶ谷(イチバレー)に作ってみてはどうだろう? 夢のような”アグリフード・バレー構想”だが、荒唐無稽というわけでもない。



 Ichigaya Valley 構想は、充分にありえる話である。リサーチアシスタントの青木(恭子)からの提案は、”アグリフード・バレー”だが、市ヶ谷の地名を冠したほうが、魅力的な響きがするように思う。ここ千代田区は、政府・官公庁(農水省、経産省)にも近い。
 実際に、農水省の委託事業などの会議(日持ち性向上対策)は、この大学院の教室で頻繁に開かれている。小金井には、生命科学部植物科学科も、専修課程から数年前に学科に昇格している。そこには、「植物医」を育てる西尾健研究室などもある。文科省や農水省の覚えもめでたい。
 そして、経営大学院の小川研究室には、食品産業と農業の接点を持った企業家たち(アグリベンチャーのスタートアップに関わっている人たち)がたくさん集ってきている。ここはもうやるしかないだろう。2016年の春は、Agri-Food Valley@Ichigayaの創設だろう。

 一昨年からは、「フードマーケティングセミナー」(FMセミナー)と「オーガニックマーケティング協議会」(OMCセミナー)が、法政の経営大学院で開かれている。来年は、「ライフスタイルEXPO2016」が有楽町の国際フォーラムで開かれる(2016年11月)。それまでに、わが共同事業者の徳江倫明さんは、100回のセミナーを開催すると言っている。
 おそらく、このフォーラム(農水省の構想では、「環境配慮型農業ベンチャーのプラットフォーム」)では、研究者と実務家が混成チームになるだろう。
 法政大学大学院で、12月にある会議が開かれる予定になっている。その会議に出席するメンバーを見てみるとよい。農水省の「環境保全型農業センスアップ研究会」の継続メンバーだ。そのまま、AFVI(Agri-Food Valley@Ichigaya)の創設メンバーになれる人たちである。

 ◇「Agri-Food Valley@Ichigaya」とは、
「有機・自然・環境配慮型農業を目指す実務家と研究者と政策担当者が集う場所。日本の有機・環境配慮型農業の成長に貢献したいと考えるプレイヤーたちが集って、”農と食のコラボレーション”により新たな市場を創造することを目的に運営される。
 この場所(千代田区九段北・新一口坂校舎)を法政大学が提供する準備をしたい。これは。わたしの最後の仕事になるかもしれない。

 ◇仮メンバー(農水省の会議メンバーを横滑りさせるとすれば、、敬称略)
 井村 辰二郎 (株式会社金沢大地)
 遠藤 忍 (株式会社テレファーム)
 奥田 政行  (アルケッチァーノ)
 小野 邦彦  (株式会社坂ノ途中)検討チーム
 佐々木 陽悦(有限会社たじりエコベジタブル)
 島田 朝彰  (パルシステム生活協同組合連合会)
 下山 久信  (農事組合法人さんぶ野菜ネットワーク)
 徳江 倫明  (一般社団法人フードトラストプロジェクト)
 福島 徹 (株式会社福島屋)
 西辻 一真  (株式会社マイファーム)
 小川 孔輔  (法政大学)
 勝又 多喜子(株式会社博報堂)
 山下 一穂   (株式会社山下農園)
 高橋 勉     (日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会、オーガニックヴィレッジジャパン)
 
 その他、法政大学生命科学部(西尾健氏)、東大、名古屋大の教授など