これさえ解決できれば、日本の未来は明るい。と思っていたところに、「日経QUICK」がその証拠を配信してきた、「10月の貿易収支、1115億円の黒字 7カ月ぶり黒字 輸出額は14カ月ぶりに前年割れ」。為替(円安)を帳消しにして、原油安が進行しているからだ。
<記事内容>
財務省が19日発表した10月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1115億円の黒字(前年同月は7417億円の赤字)だった。貿易黒字は7カ月ぶり。QUICKがまとめた民間予測の中央値は2700億円の赤字だった。
輸出額は6兆5440億円で前年同月に比べ2.1%減った。輸出額の減少は14カ月ぶり。中国など新興国経済の減速を映した。輸入額は13.4%減の6兆4325億円と10カ月連続で減った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
<解説>
安倍政権を批判する勢力がいろいろと主張しても、結局は原発の再稼働が、当面のエネルギー問題への処方箋であることは間違いない。長期的には原発から離れるとしても、現実問題として現在のような為替(1ドル=120円+)になることは、日本にとって長期的に幸せなはずがない。
いまよりエネルギーが国内で自給できるようになれば、すべてが反転するはずだ。予想に反して、貿易収支が7か月ぶりに黒字に転換したことは、世界を覆っているテロの惨事やもろもろの事故のまっただ中で、それは福音とみてもいいだろう。
心地よい自給自足。とくに食料とエネルギーの自給率を上げることを、国家目標としてもよいのではないだろうか。健全な「鎖国思想」、心地よい「自給経済志向」。経済政策論、このことについて何も教えてくれない。