来週の8月3日~8日に、静岡で大学院IM研究科の集中授業が行われる。静岡サテライトキャンパス開講以来、4回目の集中授業になる。当初は、短縮版の「マーケティング論」だったが、前回よりフィールドワークを中心に「マーケティング実行論」としている。今回も2人の講師をお呼びしている。
 「マーケティング実行論」(担当:小川孔輔) 2015年8月3日(V2)
  法政大学経営大学院IM研究科(2015年夏季集中@静岡)
  2015年8月3日~8日
 
 <講座の狙い>
 マーケティング・マネジメントの実務的な知識を学びながら、プロフェッショナルのリサーチャー、マーケティング・マネジャー、プロモーション企画担当者、ビジネス・コンサルタントになるための技術を、実習を通して学習するコース。マーケティングの基礎概念を理解していることを前提とする。
 拙著『マーケティング入門』日本経済新聞出版』の各章を参照しながら、事例として、『CSは女子力で決まる!』(生産性出版)の各章(幕)と『マクドナルド 失敗の本質』(東洋経済新報社)を利用して解説する。
 
 <講座の運営>
 マーケティング実務に必要な関連知識は授業内で簡単に説明するが、座学は最低限にとどめる。むしろ、実習とグループワークを中心に授業を進行させる。ほぼ毎日、現場観察や店舗調査などを実施する。なお、ゲストスピーカーとして、3人のリサーチャー、プロモーション企画担当者、商品開発担当者をお呼びする。授業は、「講義」と「実習」のセットから構成される。
 
 <テーマ>
 1 店頭観察法
 2 商品開発の実際
 3 聞き取りの作法(適切なインタビューの仕方)
 4 サービスオペレーションの改善(現場観察の方法)
 5 調査データの分析(仮説構築とデータによる検証)
 6 ビジネスエスノグラフィーの方法(サービス・コンサルテーション)
 7 店頭販売促進活動の企画
 
 <実習>
 実習(A)「日本マクドナルド:ブランドの復活は可能か?」
 実習(B)「店頭観察とコンサルテーション」(花店の客層分析と売り場つくり)
<テキスト・参考文献>
 (1)小川孔輔(2009)『マネジメントテキスト マーケティング入門』日本経済新聞出版社
 (2)小川孔輔(2013)『フラワーマーケティング入門』誠文堂新光社
 (3)JFMA編(2013)『お花屋さんの仕事 基本のき』誠文堂新光社
 (4)小川孔輔(2014)『CSは女子力で決まる!』生産性出版
 (5)小川孔輔(2015)『マクドナルド 失敗の本質』東洋経済新報社
 
 <授業のスケジュール>
 詳しい資料は、1回~6回の授業時に配布される。
 
 第1回 8月3日(月)
  ・全体のスケジュール説明
  ・一時限目
   講義1: マーケティングと市場調査の基礎
   講義2: 店頭観察法と基本指標
  ・二時限目
   事例1: ロック・フィールド(CS本、第5幕の解説)
   講義3: 顧客満足の構造 「日本版顧客満足指数の開発と活用」
第2回 8月4日(火)
  ・一時限目
   実習A1: 店舗観察(@近所のマクドナルド)実習
  ・二時限目
   実習A2: 観察結果のデータ分析(グループワーク)
第3回 8月5日(水)
  ・一時限目
   討議1: 「日本マクドナルド ブランドの復活は可能か?」
  ・二時限目
   講義4: 「店頭での消費者行動 棚の原理、売り場の法則」
   実習B1: 静鉄ストアの花店運営(説明、大場氏)
第4回 8月6日(木)
  ・一時限目
   講義5: コンサルティングの手法「日野自動車(CS本、カーテンコール)」
   講義6: 聞き取りの作法(配布資料:ハニーズ2007年)
  ・二時限目
   特別講義1: 静鉄グループの店頭プロモーション活動(岩本氏、静鉄)
第5回 8月7日(金)
  ・一時限目
   講義7: 商品開発の方法(パワポ配布)
   特別講義2: 商品開発の実際(杉山氏:販売促進研究所)
  ・二時限目
   討議2: 「バリ勝男くんのプロモーションを考える」・一時限目
第6回 8月8日(土)
  ・一時限目~二時限目
   実習B2: 店頭観察(花店、静鉄ストア)
  ・3時限目
   データのとりまとめ(花店)
   討議3: フィールドワーク発表(花店の観察結果)
   講義8: まとめ、サービスマーケティングの枠組み(CS本、解説)

