また上海に来ています。11日からです。隔年で開催される上海の花卉展示会の視察とハニーズの調査取材のためでした。
午前中に、ハニーズの上海事務所を訪問します。そのまま帰国しますので、報告はのちほど東京からにします。
昨日(13日)は、めずらしく蘇州観光旅行をしていました。18年ぶりの蘇州です。観光そのものがわたしにとっては大変珍しいのですが。シルクセンター(刺繍研究所と改名)は、まったく別物に変わっていました。かつての国営観光企業の面影はありません。
表向きは国営ですが、完全な民間資本の企業です。刺繍や掛け軸を金持ちに売るための仕組みは、マーケティングそのものです。販売の仕組みが確立しています。この国はどこにいくのでしょうか?
岐阜大学の福井先生が昨日、わたしたちのツアー(の食事会)に加わりました。わたしなどより前から中国花卉展示会を見ている福井先生とわたしの意見は一致していました。展示会は第9回目ですが、わたしたちの共通した印象は、この展示会が「国際」の地位からすべり落ちてしまったことです。世界中の種苗会社がそっぽを向いてしまっている。つまりビジネスにならないことがはっきりしてしまったことです。
中国の主都市で開催される展示会として、独自性が作り出せなかったことが原因です。そして、出展者としては、売り出そうとするプレミアム商品に対して、国内需要がプレミアム性を見いだしてくれなかったこと。
たまたま花の展示会ですが、早晩、その他商品分野にもこの傾向は見られるようになるのではないでしょうか?独自商品の開発力がその国の魅力を決めます。市場が大きい、数が多いだけの時代は終わりかけています。