このHPをはじめてから8年になった。元祖ブロッガーである。SNSなどがまだ影も形もなかったころに、勝手に自分の取材記録や意見を開陳していたことになる。禁じ手もずいぶんと犯してきた。
8年間で、掲載文の削除要求と修正要請が5回ほどあった。取材先企業からの削除修正が3回、自分から前文削除をしたことが二回ある。相手があることなので、いたし方がないと腹をくくっての削除であった。
このごろ、書きたいことが書けなくなってしまった。昨日、「MPS参加者ネットワーク協議会」の終了後、昭和花き研究会(福島県)の菅家さんと話をしていて、昔のこと(S社からの削除要求)を思い出した。
そういえば、大学の学内事情や(取材先で)守秘義務のある事柄が多くなってしまったな、と感慨が深い。書けないことのフラストレーションが相当にたまっている。そろそろ、このHPを閉鎖して、自分の記録と意見が自由に発表できる「新しい場」を探すことにせざるを得ないかと思っている。
わたしは、おそらく書くことによって考えるタイプの研究者である。自由に気兼ねがなく書けくなった時点で、発表の場所を移すべきなのかもしれない。これまで二度ほど、そのように感じたことがあった。このHPでは書かなかったが。