山梨合宿、野球場から温泉までの6KM坂道ランで、10人の男子学生に圧勝!

 春合宿から戻った。3年前から山梨(須玉IC)の「クラブ・ヴェルデ」を定宿にしている。春合宿の二日目は、男女混合で野球を楽しむ。そのあとで、野球場から温泉まで山道を走る。上り坂ばかりが続く、約6KMのきついコースだ。男子学生は全員が走る習慣になっている。ところが、ここ2年間は学生たちの誰かに負けていた。



 しかし、今年はとうとう10人全員を、最後の急坂でぶっち切って完勝した。去年は、最後の上り坂まで並走していた宮本と河西に、温泉が見えてくる手前で、あっさり抜かれた。とくに元バスケットプレイヤーの宮本君には、完全に置いてけぼりをくらった。実に悔しい思いをしたのだった。
 そこで、今年は作戦を変えることにした。4年生の宮本と河西が、最後の坂にたどりつく前に、ついてこれなくしたのだ。昨年の反省を踏まえて、野球場から3KMほどつづく、だらだら坂の途中まで、わざと去年よりスピードを上げて走ることにした。
 1キロ5分を切るペースだと、ふだん上り坂を走るのに慣れていない人は、若者でもきついのだ。去年のペースを知っている4年の宮本と河西は、この速いペースについてこれなくなった。
 温泉に浸かりながら、あとでふたりに聞いたところによると、最後の急坂に入る手前で、足が止まってしまったらしい。「生まれてはじめて、マラソンで歩いてしまいました!」と、とりわけ去年の栄光を知っている宮本くんは悔しそうだった。
 
 ただし、急坂の最後まで、3年生で運動部所属の二人だけはわたしに追走してきた。しかし、温泉のドームが見えた直線の下り坂で、スピードをあげて3年のふたりもぶっちぎった。見事に、3年ぶりで学生全員に勝利した。
 2011年の皇居マラソン以来のことである。わたしが今や63歳。学生達が浪人をしていないとすると、3年生は20歳、4年生で21歳だ。わが年齢の3分の1なのだ。わたしは、子供らの3倍も余計に生きているのだ!

 ちなみに、昨年の西湖半周コース(7KM)では、3年女子の小宅さんが、男子学生全員(わたしも含む!)をなぎ倒して、完全優勝した。小宅からは、夜になってから、合宿所に途中でメールが入った。明日(24日)の卒業式後の懇親会の場所を連絡してきたのだった。
 「今年は、宮本らをぶっちぎったぞ!」と彼女には自慢げに連絡した。宮本君たちは、きっと5月の皇居マラソンでリベンジを狙ってくるだろう。明日からは、きっと必死になってマラソンの練習をするはずだ。
 皇居の周辺にも、最後に急な坂道がある。次回も返り討ちにあわせてやるぞ。そのために、わたしも手を抜かずに練習に励むつもりだ。どすこい、宮本、どずこい、河西。(笑)