岡藤正弘君(伊藤忠商事社長)は、思いっきりがいいなあ(笑)

 今朝も、中堅以上の社員に、退職時に自社株を持たせる報道があった。その伊藤忠商事は、先月、国営IT企業の中国中信(CITIC)へ6000億円の出資を決めている。去年9月には、CPグループ(タイ最大の華僑系財閥)と株式の相互持合で資本提携。どれもみな、岡藤社長が決めたことだろう。



 CPグループは、タイではセブン‐イレブン・ジャパンと提携してコンビニを展開。数の上では劣勢だが、伊藤忠傘下のファミリーマートとCPは、現地では競合関係にある。そんな事情などはおかまいなく、アジアの大きな事業地図の中で、大規模な提携話を進めている。
 今度のユニー(サークルKサンクス)とファミリーマートとの交渉も、最後に矢を放ったのは、岡藤君ではないのかな?と邪推してしまう。それほど、最近の伊藤忠の意思決定は大胆で冴えている。

 学生時代(東大経済学部)のときの勝負勘のよさ(奨学金の二股受給:わたしもそうだった!)。商売のセンス(女子寮にコカコーラの自販機を入れて、荒稼ぎをしていたなど)なのだろう。
 なお、このところの術策を見るにつけて、民主党政権時代には物議を醸したが(中国大使事件)、丹羽元社長時代の遺産と華人ネットワークを抜かりなく利用している。
 心配なのはただ一つ、岡藤君ご本人の健康である。しばらくぶりで同窓会(2月25日@神田)で会ったら、以前よりもちょっと太っていた。華僑系の人たちと宴席が多くて、運動(ゴルフ)がままならないのだろうか? しかし、日本国のために健闘を祈る。