卒業生のブログやフェイスブックページを覗くことはほとんどない。例外は、わたしの講演を聞いた後などで、学生や仕事仲間が感想を送ってくれるときだけだ。昨日は、元院生でジャーナリストの瀬戸川さんが、ご自身のブログで、講演の様子を写真入りで紹介してくれていた。
ご本人の許可を得て、「きれいごとでいこう」という個人ブログ(フェースブック・ページもあるようだ)をそのまま転載させていただくことにする。
瀬戸川さんのブログは、実は以前に一度だけ読んだことがある。2011年にわたしが還暦を迎えた日(10月23日の誕生日)、元学生や同僚たちから「還暦のお祝い」をしていただいた。そのあとで、わたしのお礼のスピーチに感想をくれたのが、瀬戸川さんだった。
いまでも、そのときの内容をよく覚えている。だいたいつぎのようなものだった(瀬戸川さんのブログは、http://76653926.at.webry.info/201110/article_11.html)。
18歳で秋田から上京。東大(文Ⅱ)に入ったとき、「自分より頭が良いのがたくさんいて、ショックを受けた」と述べたこと。そして、早い時期に、そうした「血みどろな競争」(レッドオーシャン)から自由になるために、当時はそういう言葉はなかかったが「ブルーオーシャン」を目指したこと。
しかも、自分ひとりの力には限度があることを悟り、早くから共同プロジェクトで成果があげられるよう、コラボレーション組織を創ろうとしたこと。そして、東大生(経済学部)が誰も取り組もうとしない「マーケティング」や「流通サービス業」に未来を見ようとしたこと。
今度の講演(マクドナルド本)についても、瀬戸川さんは、以下のような感想レポートを書いてくださった。ありがたいことだ。明日は、そのお礼をすることになっているのだが、、、
「きれいごとでいこう」(瀬戸川礼子さんの個人ブログ:2015年3月6日)からの引用(http://76653926.at.webry.info/201503/article_5.html)。
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ブログタイトル:「小川孔輔先生講演会@法政イノマネOB会」
(3月6日12時ごろの作成)
昨日は、マーケティングを専門とされ、数々の著書も出されている
小川孔輔先生の講演会がありました。
@法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科OB会。
小川先生は、足を向けては寝られない恩師のお一人です。
https://www.kosuke-ogawa.com/
*注:ここに、三人の画像(左から、瀬戸川、小川、片山)が貼り付けられています。
<小川先生、同期の片山寛之くんと。上の写真は馬蹄形の教室です>
(解説: 瀬戸川ー小川は、ほぼ同じサイズで小顔、
対して、片山くんの顔面積はその約二倍!)
講演テーマは、先生の最新刊でもある『マクドナルド失敗の本質』
地方によって味覚も文化も違うのに、何もかも均一するのはおかしい…と、
マック(関西ではマクドですね)が脚光を浴びていた時代から
直感していたという小川先生。
店を大量につくり、働く人がそれに追いつけず、
人と店が疲弊していった様を、
売上高推移、
ファストフード全体の4年間の前年増減率、
ハンバーガーの価格推移
既存売上高の伸び率推移
24時間営業の店舗数推移 などなど
さまざまなデータを、調査体験とともに解説してくれました。
同社がいまのようになる兆候は、
最近の食材問題以前に、数年前からデータに出ていました。
やはり論理性は欠かせないのですね。
働く人を大切にしなかったから、どんどん人を失ってしまった。
それでは成功は続かない。
世界を席巻したようなメガ企業でも、
経営の原理原則は当然ながら同じなのだと、改めて思いました。
顧客満足は社員満足がつくる。
社員満足の範囲内でしか顧客満足は高まらない。 私の持論です。
いま現在もマックで働かれている人は大勢いるわけで、思いを馳せました。
講演後はわ~っとみんなで打ち上げに流れ、
大いに語り合いみんなの頑張りを聞いて幸せな気分に。
ジャーナリストでイノマネ卒業生の瀬戸川礼子でした。
小川先生の新刊です↓(写真入りで)
マクドナルド 失敗の本質: 賞味期限切れのビジネスモデル
東洋経済新報社
小川 孔輔
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