日本を滅ぼす、バカ親たち。@深夜のタクシー乗り場で

 前夜は、なんとタクシーに携帯を忘れるハプニング(無事帰宅はできた)。そして、昨夜9時半ごろのこと。最寄駅のタクシー乗り場でひと悶着があった。わたしの先にタクシー待ちをしていた五人家族が、無理矢理に全員でタクシーに乗ろうとしているのに遭遇。運転手には拒否されていた。



 こどもたちは、中学生と高校の低学年か。後部座席にすでに3人でギューギューに詰めこまれている。当然のことだが、両親二人は助手席に乗るしかない。
 道路交通法違反だし、だれが見てもいい大人ふたりが、狭い助手席に乗れるわけがない。しかし、母親のほうがいつまでもごねている。二台に分乗すれば、数千円、余計にお金が出ていく。
 わたしは車内に携帯を落として、前夜は地元の白井タクシーさんにお世話になった。運転手さんが困っていたので、「いい加減にして、こどもを先にやりなさいよ!」と両親を大声で叱り飛ばした。すると、酔っぱらっているらしい母親が、わたしに悪態をついた。

 旦那の方をみて、「このひと、出世しそうにないわね」と。「ばかやろう!もう十分に出世してるよ」と言いたいのをじっとこらえて(笑)、「(運転手さん)さっさと行ってしまいなさいよ」と、まずは子供たちだけを先にいかせた。
 旦那は自分らがまずいことをしているのがわかっていたから、申し訳なさそうに、つぎのタクシーにかみさんとふたりで乗り込んだ。母親と子供たちとの会話から、行き先が二和向台(新京成線沿線)のシダックスらしかった。
 この場所、西白井駅(北総開発鉄道線)からは5KM以上は離れている。たぶん家族でカラオケに行くつもりだったのだろう。家族全員がいかにも頭が悪そうなファミリーだった。非常識きわまりない。

 二台が行ってしまった後、つぎのタクシーがなかなか来ない。白井タクシーは7台しか車がないのだ。全員がわたしの顔を覚えている。田舎だからで、わたしなどはロイヤル顧客だ。寒い中でじっと待っていたら、15分くらいしてから、子供たちをのせて先に行ったタクシーが西白井駅のロータリーに戻ってきた。
 わたしが乗り込むと、運転手さんからは、「言っていただいて助かりました。バカな親がいて困るんですよね」と感謝された。「近ければ、それでもいいかのな」と運ちゃんは思ったそうだが、二和向台はかなり離れている。「途中でなんかあったら、こっちの責任になりますからね」と。
 「あの家族は、このあたりのひとではないですね」と運転手さん。わたしも見たことがない。このあたりにはいない人種だ。この町には近寄らないでほしい。
  しかし、あんなバカな親がたくさんいたら、この国は滅んでしまう。旦那の方はいい人そうだが、毅然と奥さんにモノが言えなさそうな目をしていた。典型的な兎の眼、、
 
 気になったのは、わたしに向かって、「出世しないやつ」と言った失礼な発言。彼女が男性を評価する基準が、「出世」(=金と甘やかし、おめこぼし)だから、あの発言が出るのだろう。 まわりがそんな価値観だと、組織の中や教育訓練で規律が保てなくなる。あの様子だと、旦那の方は出世などしていそうにない。
 心配になるのは、後部座席に座っていた子供たちの将来だ。まちがいなく、子供は親の後ろ姿を見て育つ。親の振る舞いや価値観は子どもに引き継がれる。深夜に4人乗りのタクシーに、無理やり五人で乗りこもうとする親に育てられれば、大人になってから同じように振る舞おうとするだろう。
 それが愚かなことだと自覚もなくだ。そんなこんなで、タクシーの中から、「こんなバカ親ばかりが跋扈するようになれば、この国は早急に滅んでしまう」と、いまも中学校で生徒を教えている元ゼミ生に電話してしまった。
 そんな嘆かわしい親たちが、やはり授業参観や親子面談にやってくるらしい。困った世の中になってしまったものだ。

 カラオケ栄えて、国滅ぶ。