【残念なお知らせ】 夏合宿(学部ゼミ生)も調査出張(大学院生)が全面禁止に

 昨日、学部の合宿係(高村大夢くん)から、小川ゼミのLINEグループにメールが飛んで来た。「おはようございます。 合宿係の高村です。 昨日、大学の危機対策本部会議で、ゼミ合宿自粛の延長要請があったようですのです。 小川ゼミの夏合宿も実施できないと連絡がありましたので、ご報告いたします。 」

 

 予想はしていたが、こんなに早く中止が決まるとは。大学からの決め事で指示だから、仕方がない。万が一何かが起これば、わたしやゼミ長が責任を取ることになる。コロナで集団感染をした関西の大学のように、大学も世間から非難される。とはいえ、残念で悲しい思いで一日を過ごした。

 予定では、9月23日から26日までの3泊4日。合宿の場所は、法政大学と提携関係にある川口湖畔の「足和田ホテル」。ここ数年間、夏合宿は足和田に決まっている。今年春の筑波グランドホテルでの合宿(2泊3日)に続いて、春夏連続で合宿が中止になる。なんとなく甲子園で行われる全国高等学校野球大会のようなものだ。そういえば、東京マラソン2020の中止以降、マラソンの方は、エントリーさえできていない。

  

 そして、今度は昨日のこと、大学院の視察出張旅行が中止になった。院生二人(松井さん、金子さん)と、新潟県の糸魚川市まで新幹線で行くはずだった。時刻表まで調べて、金子さんが旅館を予約していた(7月28日、東京駅11時24分発、糸魚川着13時29分着)。視察のための交通費と宿泊費も、わたしの研究費から支出できるよう予算も確保できていた。

 8月28日の現地宿泊で、翌日にやはり新幹線で東京に戻る。その日に、ワサビの”かけ流し施設栽培”を見学するのを3人とも楽しみにしていた。この世界では有名人の渋谷さんという経営者に、直接インタビューする手はずも整えていた。しかも、ご本人が糸魚川の駅まで迎えに来てくれるおまけもついていた。

 ところである。昨日、大学院ゼミのズームミーティングの際、視察旅行をアレンジしてくれ金子さんから、視察旅行の中止を「告知」された。先方の渋谷建設から連絡があり、「せっかくだから、夕食をご一緒したいので、先に延ばしてほしい」とのメッセージ。本音のところは、「糸魚川ではまだコロナの感染者が出ていないので、東京の人はしばらくご遠慮願いたい」のだろう。

 

 というわけで、夏休み楽しみにしていた2件の小旅行が中止になった。学部の方は復活はもうない。院生の方も、コロナが完全に収束しない限りは、秋口までは糸魚川に出ることは困難だろう。現地取材は、当分の間、大人の対応で慎むしかない。それにしても、このままでは2020年の8月から9月にかけては、残念な夏になりそうだ。

 豊橋の取材インタビュー(物語コーポレーション)、神戸(京都)での打ち合わせ(ロック・フィールド)のためのミーティングも、今夏に予定している。こちらも、実施はかなり厳しそうだ。東京人は、どこにも出かけれられない。オンライン以外には、誰とも打ち合わせができない。

 そういえば、文部科学省で申請している科学研究費助成金は、海外視察の中止(停止)が決まっている。予算が大幅に余りそうだ。「農と食のイノベーションの実証研究」の研究期間は、今年度で終わる。来年度に繰り延べできないもんだろうか?先日の会計監査で、研究開発センターの事務方にそのお願いをしておいた。