一昨年の夏に始めた料理教室だったが、あまりの忙しさに、2013年度は4回しか受講できず。2014年度に入っても、1月から6月までの前期はほぼ休眠状態だった。とはいえ、お陰様で料理好きに変身したので、復帰後は月二回のペースでキャッチアップ。昨日、とうとう基礎コースを修了した。
入会金を含めた7万円強の12回分チケットは、2月28日が期限だった。
「修了おめでとうございます!」の言葉をいただけたのは、本当に奇跡のように思う。そうなのだが、期限ぎりぎりであっても、とにかく料理の基礎をマスターできたのは、ある時点からモチベーションがあがったからだった。
ABCでの料理体験から得た知見を公開しよう。料理教室体験記、わが感想文である。
<発見1>:知識の獲得
ABCで料理(基礎)を教わっていちばんの感動は、食材・素材(野菜、肉、魚、調味料など)がどのような性質をもっているかについて、理解が深まったことだ。これまでは、完成品を調理後に食べていたわけだが、食材の中間処理を知ることは、「美味しく食べること」にも影響することがわかった。食事をするときに、食べ方(調味料の使い方)や食べさせ方(たとえば、美しい盛り付け)などに気が行くようになった。
<発見2>:技術の向上
中学校の家庭科で、簡単な調理方法(卵のゆで方、ご飯の炊き方)などは学んだ記憶がある。その応用で、独身時代には、最低限のことはできるようになった。カレーやどんぶりもの(かつ丼や親子丼)を作るくらいはできた。フライや天ぷらのあげ方もなんとかできたから、飢えることはなかった。
しかし、基礎技術を習得することで、それまでの自己流がまちがっていたことを知ったり、もっと効率よく料理ができることが確認できた。とくに、食材を処理する順番や手順、野菜のカットの仕方などを知識として技術習得することは爽快でさえあった。料理が上手な女性は「頭がいいこと」を、いまさらながら納得した。
<発見3>:食卓が楽しくなる
食材の性質や処理の技術を知ることで、食事が楽しくなった。とくに、家庭に帰ってからは、習ったことを復習するので、かみさんや家族が「練習台」になる。再学習製品がうまくできると、家族も喜んでくれるし、「おまえさんたち、このことを知ってた?(たとえば、玉ねぎのみじん切りの正しい方法、エビの背ワタの取り方など)」とうんちくを垂れることもできる。
とりわけ、わたしのABC通いで一番恩恵を被ったのは、かみさんである。一か月に一回は、夕食を作ってもらえるからだ。また、ふだんの生活の中でも、たった一度だけだが、お弁当をおもたせしてあげることができた(冷凍ハンバーグ事件)。
<発見4>:その他附属的なメリット
もともと皿洗いは好きな方なのだが、時間がある限りで、ほぼ毎日の皿洗いはわたしの役回りになった。ABCでは、調理の後は、生徒たちが自分たちで器具を洗うことになっている。その習慣が身についてしまい、自宅に帰っても、鍋や皿を洗わないと気持ちが悪くなった。かみさんは、大喜びだろう。
そして、なんといっても、会話が弾むようになった。夫婦の頻繁な会話のネタは、食材と料理がテーマである。これから行くことになるレストランや、昔行ったことがある「おでんの店」の話になる。そこのネタやご主人の調理方法に、コメントがおよぶ。とにかく料理は楽しい。
さて、つぎのステップは、、悩みの種はそこだ。もっと調理がうまくなりたい。でも、和食かな、、、