七夕の日は、「カスミソウの日」でもある(「昭和花き研究会」の菅家さんたちの発案)。そして、中国では、一年でもっとも花が売れる日である。フラワーバレンタイン@中国(笑)。日比谷花壇@久光百貨店(上海)では、この日だけで花束が1000万円以上も売れるそうだ(旧暦8月2日説もある。現在確認中)。
この日に、中国人の男性が女性に花を贈るのは、「織姫と彦星の伝説」がもとになっている。天の川を隔てた織姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)が年に一度だけ、再会を許される。その日が七夕の日である。
何とも悲しい物語なのだが、考えてみれば、ずいぶんとロマンティックな伝説ではある。あなたにも、そんなお相手がいらっしゃるだろうか?わたしは、、、
さて、話は変わるが、わが家の七夕の短冊が、なぜか今年は準備されていない。そのことに、今朝になって気がついた。
毎年、玄関の脇から生えてくる竹の節に、たくさんの短冊が結びつけられている。わたしも何枚か願いごとを書いてつるしておく。「つぎに出版する本が当たってくれ!」「生まれつき歩行困難の孫がちゃんと歩けるように!」「東京マラソンで3度目の4時間切りを!」「京都の町屋が手に入るように!」などなど。
しかし、今年はその短冊がないのだ。気がついてみたら、7月7日になっていた! この家に住んでいる夫婦が、年齢を経てしまったせいなのだろうか。なにか大きな希望を失ったかのように、玄関のまわりが今朝はひっそりとしていた。これは、いままでにない不思議な感覚だった。
ところで、七夕の日の今朝、池の周りを走ろうと思ってベッドから起きだした。しかし、外はあいにくの雨。小雨なのだが。織姫と彦星は、今年も邂逅がかなわず。このところ、何年、雨が続いているのだろうか?
七夕の日は、毎年、雨のような気がする。