前回の全産業編につづいて、業種別に「がっかり指数」の小さな企業を発表したい(2013年)。通信販売関連では、かならずしもCSの高さと「がっかり度合」は反比例していなかった。今回の業種別でも、意外なところが上位にランクインしている。
<業種別「がっかり指数」>【点数が低い企業一社】
業種 会社・ブランド がっかり指数 顧客満足度
・コンビニエンスストア:
セイコーマート 15.2 72.4
・ビジネスホテル:
リッチモンドホテル 8.0 81.4
・シティホテル:
帝国ホテル 9.1 83.7
・宅配便:
ヤマト運輸 12.0 78.1
・携帯電話:
au(KDDI) 25.0 64.3
・飲食:
カレーハウスCoCo壱番屋 11.9 71.7
・カフェ:
タリーズコーヒー 13.8 70.1
・通信販売:
FANCL online 4.8 79.8
・インターネットサービス:
クックパッド 12.8 79.6
・サービスステーション:
JA-SS 11.9 67.1
・事務機器:
富士ゼロックス 16.1 71.6
・自動車販売店:
ダイハツの正規販売店 12.9 73.3
・衣料品:
ローリーズファーム 12.3 70.2
・エンタテインメント:
劇団四季(ライオンキングなど) 9.8 86.1
・旅行:
一休.com 9.3 79.0
・国内交通:
九州新幹線 11.5 75.4
・国際航空:
ANA(国際便) 16.7 75.6
・銀行:
ジャパンネット銀行 11.5 67.0
・専門店:
アルペン 15.6 68.6
・スーパーマーケット:
ヤオコー 13.6 68.2
・家電量販店:
ケーズデンキ 15.9 70.6
・生活関連サービス:
ミュゼプラチナム 15.8 76.4
・生活関連用品店:
無印良品 11.6 71.8
・生命保険:
コープ共済 9.2 81.1
・損害保険:
ソニー損保 14.3 75.1
・百貨店:
大丸 14.1 71.6
・ドラッグストア:
コスモス薬品 12.0 75.3
・フィットネスクラブ:
ルネサンス 22.1 67.0
・教育サービス:
学研教室 15.2 70.2
・近郊鉄道:
阪急電鉄 13.7 76.2
・クレジットカード:
セゾンカード 9.2 67.5
・住設機器サービス:
東京ガスのお店 11.8 76.4
<解説>
ひとつ面白いのは、「エンタテインメント」の業界である。全業界でのCSトップは、「東京ディズニーリゾート」(ディスニーランド、ディズニーシー等)なのだが(86.8点)、「がっかり指数」も割合に大きい(17.8)。それに比べると、CS二位の「劇団四季」(86.1点)は、がっかり指数は9.8点である。ずいぶんと格差があるものだ。
また、CSでは、かなり差がある「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(71.1点)と「東京ドームシティ」(66.4点)だが、「がっかり指数」では、TDCがUSJを下回っている。
「エンタテインメント」
・劇団四季 9.8 86.1
・宝塚歌劇団 15.7 82.8
・東京ディズニーリゾート 17.8 86.8
・東京ドームシティ 23.5 66.4
・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン 27.6 71.1
また、インターネットサービスを見ると、圧倒的に、「がっかり指数」が、顧客満足を決定づけていることがわかる。負の相関がかなり高いことが明らかである。有名SNSサイト(会の5社)は、全滅である。CSが低いのは、がっかり度合が非常に高いからである。
「インターネットサービス」
・クックパッド 12.8 79.6
・Google 16.4 72.5
・ホットペッパー 17.4 68.7
・ぐるなび 19.1 66.3
・Yahoo!JAPAN 20.7 68.9
・ポンパレ 21.4 66.8
・くまポン 22.5 60.8
・食べログ 22.6 62.4
・グルーポン 23.7 65.5
・YouTube 24.9 72.1
・Twitter 27.2 62.2
・mixi 28.2 53.2
・ニコニコ動画 28.4 62.4
・Facebook 35.9 54.3