予想したのとは、ちがう結果になった。驚いている。サービスを利用して、「がっかり度」が小さい企業は、通信販売系の企業ばかりになった。一位が「ファンケル(オンライン)」、二位が「サントリーウエルネス(オンライン)」、3位が「オルビス(通販化粧品)」である。5~6位も通販企業である。
<指数の算定方法>
「がっかり指数」の順位表を示す前に、調査項目の取り方と指数の算出方法について、説明しておく。
1 調査対象の「企業・ブランド」は、2013年度JCSI調査正規対象384社。
2 企業・ブランドは、業種ごとに指数が低い順に並べてある。(業種内で最も指数が低い調査対象を示す。
3 評価の基礎となる設問の表現は、
「【企業名】を利用した際、あなたは次のようなことをどの程度経験しましたか。
「1」(全くない)から「10」(ほぼ毎回)の10段階でお答えください」である。
ただし、【指数算出に用いる5つの項目】としては、
①がっかりした、②いらいらした、③苦痛に感じた、④つまらない、⑤腹立たしい
「がっかり指数」は、この5つの指標の合成得点になる。
4 指数の算出方法は、基本的にJCSI6指標と同じ(標準化した100点満点のスコア)。
<結果>
がっかり指数が低い12社(全384社中)
順位 企業・ブランド名 がっかり指数 満足度の順位
1 ファンケルオンライン 4.8 13
2 サントリーウエルネス 6.2 84
3 オルビス 7.0 5
4 リッチモンドホテル 8.0 6
5 DHC公式オンラインショップ 8.1 37
6 やずや 8.5 91
7 帝国ホテル 9.1 3
8 コープ共済 9.2 7
8 セゾンカード 9.2 237
10 ドーミーイン 9.3 8
10 一休.com 9.3 16
10 都道府県民共済 9.3 10
<解説>
オンライン系のブランドが上位にランクインしている。やはり、接客要因が入るとがっかりの度合いが増すリスクがあるのだろうか? CSはそれほど高くない、「サントリーオンライン」(CS:84位、がっかり指数:2位)と「やずや」(CS:91位、がっかり指数:91位)、「セゾンカード」(CS237位、がっかり指数:8位)が、上位にあるのはおもしろい。
その点では、「リッチモンドホテル」(4位)、「帝国ホテル」(7位)、「ドーミーイン」は、かなり立派である。そして、「コープ共済」(8位)と「都道府県共済」(10位)は、「まちがいがないサービス」として、いろいろな指数で上位に来ている。
このあとで、業界別の「(非)がっかり度」のランクを発表する。こちらも、CSとの相関が必ずしも高いわけではない。
なお、「がっかり指数」と「満足度」のSpearmanの順位相関係数は、-0.651である。高くもなく、低くもない「緩い相関」といえる。