【共有ファイル】 フィールドワークの進め方、心得(2012年度版・法政大学小川ゼミ)

 新しい学生(3年生)が、4月からゼミに加わった。わたしのゼミでは、企業とのコレボレーションで調査などを行うことが頻繁にある。いまの若者たちは、不注意から企業の方に迷惑をかけてしまうことがある。4年生に相談してもらい、新人生のために「フィールドワークの進め方、心得」を作成してもらった。



「フィールドワークの進め方、心得」
 (2012年度版:最上ゼミ長作成)

 
1. 年間スケジュール

 4月下旬~ お世話になる企業の方へ挨拶(始めの挨拶は全員で!)
 前期の活動 10月中旬 中間発表会(活動の途中経過や提案等、後期の活動について発表)
 後期の活動 2月上旬 最終発表会(一年間の成果、提案)
 一年間、お世話になった企業の方へ挨拶

2. FWする上での最低限持つべき認識

 企業の方、ゼミOBOGの先輩方、小川先生への感謝の気持ち・企業の方への感謝

 ・FWは協力してくださる企業のおかげでできること。
  企業の方にとって、学生と活動することは負担の方が大きいこと。
  打ち合わせなどは、企業の方はわざわざ、学生の為に時間を割いてくださっていること。
  発表会には企業の方はわざわざ見に来てくださっていること。

 ・OBOGの先輩方への感謝
  先輩たちが礼節、マナーを厳守したおかげで、企業の方への信頼を生み出し、
  FWという伝統があること。
  密度の濃い活動ができるのは先輩たちが知識やノウハウを代々、
  引き継いでくださったおかげであること。

 ・小川先生への感謝
  ゼミ生の成長や将来を真剣に考えてくださっていること。
  企業の方に頭を下げてくださったおかげで、FWができること。
  ゼミ生を信頼してくださっているからこそ、自由にFWができること。

 
3. 充実したFWにするための心得、マナー ~全ての活動~

 ・挨拶はきちんとする。
 ・待ち合わせ時間の厳守(10分~15分くらい前の到着を目途に!)
 ・服装、身だしなみはTPOを意識する。
 ・礼節をわきまえる。・言葉遣いは正しく、丁寧に。

  ① 企業の方との打ち合わせについて
 ・企業の方から提示された日程に合わせ、私用はできる限り変更する努力をする。
 ・企業の方との話し合いの前後に「明日はおねがいします。」や、
  「今日はお時間頂きましてありがとうございました。」などとメールをする。
 
 ② 店舗内の調査、アンケートについて
 ・お客様の買い物の邪魔をしない。
 ・了承なく、写真などを撮らない。
 ・アンケートをする場合、内容は事前に企業の方の許可を取る。
 ・事前に連絡を取り、正面入り口ではなく、裏口から入る。
 ・お客様ではない立場を意識
   → 自分たちの行動が企業のイメージに直結することを常に意識しよう!
 
 ③ 街頭アンケートについて
 ・アンケートの表紙に自分たちの所属、連絡先、アンケートの使用目的を記載する。
 ・場所により、許可が必要な場合もあるので、事前にしっかりと確認する。
 ・強引にアンケートを取らない。
 
 ④ 電話について
 ・朝早くや夜遅くに電話しない。
 ・電話が繋がらなかったら、留守電に残す。
 
 ⑤ メールについて
  ~フォーマット~
 ・題名には本文の内容がすぐにわかるようなタイトルをつける。
 ・本文の始めに会社名、役職、○○様を入れる。
 ・いつもお世話になっております。などと挨拶文を入れ、自己紹介(名前、大学名)をする。
 ・本文を書く。・本文の最後に署名を付ける。
  ~心がけること~
 ・企業の方が読み易いように本文は、改行をする。
 ・データを添付する場合は圧縮したりし、小分けにする。
 ・返信する際、やり取りがわかるように本文の引用をする。
 ・素早い返信。すぐに返信できない内容でも、
   ~日の~時までに返信しますという事を伝える。
   → メールに目を通したということを伝えるため。
 
※もしも、万が一、トラブルを起こした場合は
 ・班長が先生とゼミ長にすぐに連絡
 ・当日中に企業の方に直接会って謝罪、その際に具体的な防止策の提示
 
 
 以上、当たり前のことなのだが、チームとして基本を共有しておくことが大切である。