フラワーショップ宮本@ゆめタウン広島店: 関西より西地区で坪効率が一番高い売り場に

 2013年5月、「フラワーショップみやもと」(花の森)の広島店が、「ゆめタウン」(イズミが運営するショッピングセンター)の中で、もっとも坪効率が高い売り場の栄誉に輝いた。「ブログに書いてもよろしい!」と宮本社長と佐伯店長に許可をいただいたので、ブログで公表することにする。



 フラワーショップみやもとは、広島地区で6店舗。ゆめタウン広島店は、SCの開店から5年で、入居している155店舗の中で、もっとも高い坪効率を記録した。これまでも10位以内に入っており、2~3位はしばしば達成していたが、月間トップははじめてである。

 2013年5月の坪効率(月単位)は、96.9万円。売り場面積は11.4坪。5月の売り上げは、1105万円で、昨対比では104.5%である。ゆめタウン広島店の中で、他の業種も合わせてのトップであるだけではない。
 全国のゆめタウンの中に入居している花店のなかで、坪効率はずいぶん前からダントツのトップである。考えたみるとよい。坪当たりの月間の売り上げが100万円弱ということは、単純に年間に置き換えると、1200万円ということになる。
 通常の食品スーパーでも、年坪効率は約300万円である。佐伯有吏子店長の店がどのくらい効率がすごいのかがわかるというものである。

 その理由は、お店の売り場を見てもなかなかすぐにはわからないかもしれない。事実、昨日、元大学院生を連れていったときも、「先生、この店のどこかすごいのですか?」と聞かれた。わたしが社会人学生に解説してあげたポイントは、以下のとおりである。

1 花の鮮度・品質
 
 
 一昨年の日持ち保証販売で、花店として成果を上げた代表的な花専門店のひとつである。
「5日間の日持ち保証」をはじめてから、花の鮮度が圧倒的によくなった。3日間以内で、すべての商品を売り切る。ほぼ2日で店頭から商品がなくなる。
 入荷日を7日分(月~日)、それぞれ別色のシールで区別している。入荷の早いものから出るように、陳列も工夫している。

2 店頭陳列
 切り花は、ほぼ完ぺきにカラーコントロールがなされている(色別のグルーピング)。とくに黄色と白と赤系。鉢関連のギフトは、バスケットに入ってアソートされている。価格も2000~2500円とこなれている。
 店頭のポスターは、「日持ち保証をはめました」と大きな垂れ幕のよう。

3 店員さん
 佐伯店長の指導がよいのだろう。作業割り当てがうまくいっているらしく、3人のパートさんはほとんど遊んでいる時間はないように見える。ユニフォームはおそろいの黒。「鮮度日本ナンバーワン」を強調している。

 
 以上、花の世界を知らない中小企業診断士には、店のクオリティの本質が見えにくい。しかし、宮本さんの店は、日持ち保証を導入してから年率で5%売り上げが伸びている。同時に、ロス率が12%から8%に落ちている。今年は7%にまで下がりそうだとのこと。
 日持ち保証をしたからといって、すぐに売り上げが上がるというわけではないが、ロス率の低減を通して、いずれは売り上げにもよい影響があることがわかってきた。
 関東の食品スーパーヤオコーでは、同様な成果ができる。既存店の全店対前年比は108%である。インショップの店では、ロス率も改善している。