2020年にオリンピックと花博を東京で同時開催するという案について、先週は農水省へ打診してきた。受け入れ可能との判断だった。昨日は、副会長の守重さんと、開催候補地の立川市(昭和記念公園)の清水市長と面談をしてきた。課題はあるものの、企画書を提出することになった。
以下は、わたしの妄想の中身である。この案は、もともとはフラワーバレンタインを実行するために、新たなプロモーション組織(たとえば、「日本花き協会」)を作ろうという案と同時に出てきたものである。
はじめは、先週の企画会議のブレストだった。「出口(最終目標)として、2020年に、立川市にある昭和記念公園(+深大寺公園)を舞台に、東京花博をオリンピックと一緒に開催してみては?」というのが、わたしからの着想(発言)だった。その結果、わたしたちJFMAが、東京花博の企画書と基本コンセプトをつくることになったわけである。
3日後には農水省(花き産業振興室)を訪問。われわれの提案には、きわめて前向き(ポジティブ)であることがわかった。なぜなら、これからはじまる農産物輸出(果樹、花、植木)の推進と観光産業の振興に、東京花博は深く関係するだろうからである。
基本案は、2020年に東京オリンピックと同時開催。開催のための予算は、300~600億円(立川市は、4年前に「300億円」と見積もっていたようだ)。日本国と東京都および、民間スポンサーからのスポンサー収入+入場料で、プロジェクト経費は賄われるだろう。
東京都の西地区からは、大企業(たとえば、日野自動車)や大学(電通大)などが移転で出ていくことが決まっている。花博開催に必要な土地はふんだんにある。資金獲得はそれほど難しくはない。入場料収入だけでも相当額にはなるはずである。
東京オリンピックがこけた場合(IOCの投票でイスタンブールに負けたとき)は、その代替案として、東京で花博を開催する。もし勝った場合は、同時開催が準備スケジュール的に無理な場合は、時期をずらして2022年の開催もありえる。どちらにも「札をはる」ことができるだろう。
そのどちらにしても、「植物と文化」をテーマにしたいと、わたしは考えている。この場合の「植物」とは、花だけでなく、植木(盆栽)や森林までを含む。テーマを「植物(と日本文化)」としておけば、食文化(日本食)や薬(薬草、漢方)、森林(環境や海とのつながり)や衣料品(絹や綿などの植物由来の繊維)を包含することもできる。
その中心に、植物が生み出した産業や文化を置くことができるわけだ。起点は江戸時代の花と食文化だろうか?テーマを茶道や華道、盆栽につなげるとなると、室町時代にまでさかのぼるのだろうか?
わたしの妄想は尽きない。明日ぐらいまでに、基本コンセプト(のたたき台)を作ってみたい。