このやり方は危ない? パスワードの管理方法

 読者のみなさんは、どのようにパスワードを管理しているのだろうか? わたしは悩んだ末に、とうとう「PCパスワード一覧」というリストをワードで作成してしまった。「2023年6月2日現在」というファイルに、いま使っているすべてのパスワードをIDに紐づけてリスト化した。このファイルをハックされると、わたしの秘密や交友関係、個人資産などが洩れ漏れになる。

 

 下手をすると、預金通帳や株式取引口座からは、お金を盗まれる可能性もある。危ないことになるのは自覚しているのだが、それでも一覧できるリストを作成したのは、パスワードの管理があまりに面倒になってきたからである。

 これまでは、いつもカバンの中に、手書きの「パスワード一覧表」(一枚紙の表と裏)を入れて持ち運んでいた。しかし、たびたびのID・パスワードの変更で、手書きのシートは判読不明な状態になってしまった。いつのまにか、2枚目の補助のシートを使うようになっていた。

 Norton(ノートン)などを使用すれば、どこからでもID・パスワードにアクセスできる。ポータブルで情報を持ち運ぶことができる。ところが、わたしの場合は、大変な状態になっている。IDとパスワードがすでに混乱状態で、サービスによって重複したり、微妙にパスワードの英数字や文字が異なっていることもある。

 結局は、IDとパスワードの関連付けに法則性がないため、忘れたときにすぐに取り出すことができない。紙の文書であれば、紙を失くさない限りは、パスワードを盗まれることはない。ところが、更新・修正が簡単にできる形で電子フィルにしてしまうと、ネット経由で盗難にあうリスクが高まる。それでも、ぐじゃぐじゃになったパスワードを整理しないと、事務処理が大変なっている。

 

 ワード文書でリストを作成するため、共通のパスワードが何種類あるか調べてみた。

 わたしの場合は、パスワードが6種類(さらに、派生パスワードが1種類)。これは多いのか少ないのか。他者がどのようにしているのかわからないので、比較のしようがない。たぶん平均値ではないかと思う。

 一般には、2つか3つの数少ないパスワードを、ある法則で一斉に切り替えるのだろうと想像する。わたしは、そうした切り替えの法則を作ってこなかった。今回の一覧表を作成したことをきっかけに、まずは、パスワードの変更の仕方にルールを設定しようと思っている。

 そういえば、このごろは「恐喝メール」が減った気がする。かつては、ある日突然、びっくりするようなメールが届く。「あなたのことは、すべて知っていますよ。PCのメールと接続のパスワードはバレバレになっています、、、」。このあとに脅迫的な文言が続くというのが、いつもの恐喝メールである。

 

 「パスワードリスト」をデジタルで作成したことが、こうしたメールの再来を促進するのか?それとも、大きな問題にはならないのか? わたしにはよくわからないが、当面は、一枚紙の「シークレット・ファイル」で、IDとパスワードを運用することにした。この情報は、メインとなっているPCのデスクトップからは隔離してある。

 どのような方法を使用しているかは、ひ・み・つ・である(笑)。