本日、米国の航空会社2社が破綻した。デルタ航空とノースウエスト航空である。デルタなどは一時米国を代表する優良企業であった。
ジェット燃料の値上がりが引き金となって、賃金削減を求める労働組合との交渉が決裂、年金も払えなくなって破綻である。いずれどこかの国でも聞きそうなシナリオである。実に簡単に破産するものである。
老後の生活を考えると、企業などとても頼りにはならない。そんな雰囲気が日本でも蔓延しそうである。力があってまじめな人間は皆、フリーランスになりたがるだろうという、私の予測は当たりそうである。
それはそうと、昨日は、オランダ人のテオ・デグルート氏(MPS代表)を助手席に乗せて、千葉の田舎(房総半島中心部)を車でさまよっていた。花農家巡りである。「花栽培の環境認証基準」(MPS)の代表と日本の農家を歩いていて、おもしろい場面に出くわした。
なんと、私たちが訪問した4軒の農家を回った内、二軒が井戸を掘っていたことである。天然ガスの採掘のためである。重油の値上がりでコスト削減が必要なようである。むかしから千葉では「上総堀り」というのがあって たしか海外にも井戸(水)を掘るプロジェクトがあったように記憶している。海外協力隊などが後進国で、農業用水が不足して困ってる国で、井戸を掘っていたはずである。その訓練はたしか、千葉のどこかでやっていたように記憶している。
千葉県の花農家は器用な方が多いらしい。自分たちで工夫して、メタンガス?を採掘するための井戸を掘る。大鳴門園芸の社長さん(シクラメンの育種家)は、自作の工具で200メートルほど井戸を掘ったという。さすがに、第三号機は外から購入したもので、500Mの深さまで採掘していた。深く掘りすぎて、沢山出たガスに困っているようである。
現在の原油価格だと、暖房などに使って、ほぼ採算に乗るそうである。すごい時代が来たものだ。感心して帰ってきたが、オランダ人もびっくりである。