谷深ければ、山もまた高し: 株高、最大の功労者は、民主党の野田前首相だろう

 日経の有料ネット配信でおもしろい記事を見た。タイトルは、「『インフレが来る』と皆が思えば株高続く」。川柳のような表題である。ライターは、日本経済研究センター主任研究員の前田昌孝さん(公開日:2013/3/13)

 記事の中で、「(昨年11月14日の)野田佳彦前首相の勇気ある衆院解散宣言をきっかけにした上昇相場は、驚くほどの盛り上がりを見せている」と研究員の方はコメントしている。
 尊敬する千葉県人の野田さんは、勇気ある決断をしてくれたと思う。あのままあと半年、民主党政権が続いていたら、日本の姿はいまのようにはなっていないだろう。真の意味で、野田さんは救国の首相だった。
 できれば、森田健作現知事に代わって、千葉県知事選に立候補してほしかった。かみさんは、不在者投票に行ったようだが、わたしは週末の知事選は棄権である。あまりにばかばかしくて、投票所に足を運ぶ気がしない。

 さて、国民の期待を反映して、株価はそこから76営業日で42.6%も急騰している。これほどの急上昇は、わたしが生まれた翌年(1952年)に2回あっただけだそうだ(日経の記事から)。逆説的にだが、バブル崩壊後の日本経済の沈み込みが、どれほど激しくひどかったかがわかるというものである。
 「谷深ければ、山もまた高し」である。あまり浮かれているとまた痛い目を見そうだが、ここしばらくは、20年間負けて続けてきた分を日本が取り戻す局面に代わっていくだろう。
  
 わたし自身の仕事も、復活(ターンアラウンド)局面に入っている。環境が整わず、むかしできなかったことをようやくリスタートしている。
 しごとのやり方を変えるために、千葉から都内への移住を計画中である。子供たちを育てるために、30年ほど前に千葉の郊外(白井市)に引っ越してきた。その使命はすでに終えている。
 まずは今年はじめに、都内に仕事部屋を借りるつもりでいる(住宅購入は当面はしない)。片道1時間半の通勤時間がもったいない。元気なうちに、毎朝走って、夜は遅くまで飲み歩きたい。その気持ちがとても強い。
 残された時間が、それほど長くあるわけではない。この先の10年間の楽しみのために、これまで40年間、しゃかりきになって働いてきたのだ。