10月23日、61歳の誕生日を、オーストラリアのシドニーで迎えた。夜中に、元ゼミ生で同じ誕生日の田中友紀からメールが来た。
昨日は、朝早くから、シドニーフラワーマーケット(相対市場)を見学。午前中は、卸・花束加工会社の「リンチグループ」を視察した。オーストラリア最大(国内5ヶ所、中国クンミン)、推定販売額70億円。二大スーパー(コールズ、ウールワース)に、独自ブランド(クローバー)で納品している。英国とおなじで、オーストラリアの食品小売業も上位集中度が高い。二大スーパーで、市場の80%を占める。しかし、その二社に、自社ブランドで納品できるのは、圧倒的にシェアを持っているからだろう。
午後は、シドニー郊外で、バラの生産者を訪問。生産の技術レベルはあまり高くない。国内生産が検疫と高い関税で守られていて、輸入が10%しかないからだ。輸入は、ケニアのバラとマレーシアのランである。
しかし、国内の高い賃金、低い花の品質は、いずれ輸入を促進するだろう。日本と同様に、近々、輸入が増えるだろう。
夕方、シドニー大学の試験場で、ワイルドフラワーなどの育種の様子を見学。世界中の育種会社から、研究委託を受けている。日本のサントリー、ハクサン、ドイツのセレクトラ、キエンツェラー、怱々たるメンバーの名札がついた植物が同じ温室に。
夜のディナーパーティーは、地元の生産者グループと、クラブハウスで。本日(23日)、彼等の生産現場を訪問する。いまは、移動のバスの中から。