カインズの依頼で、商品部の社員を中心に、「ブランド論」を講義することになった。二回に分けての講義である。テキストは、拙著(2011)『ブランド戦略の実際(第2版)』日経文庫。一回目は、ブランドイメージを中心に、二回目は消費者行動。短縮レジュメをアップしておく。これから新幹線で高崎に。
CAINZ・ブランディングセミナー(講演レジュメ) 2012年7月27日
講演テーマ:「カインズのブランド構築」
1 はじめに: 自己紹介を兼ねて
(1)『ブランド戦略の実際』(第二版) ~ 解題
(2)ブランドの基本機能
(3)3つの消費者ベネフィット
(4)強いブランドを持つことの意味
2 “カインズ”は、消費者からどのように見られているか?
(1)2011年度、カインズのCS(顧客満足)は業界第二位
(2)カインズブランドの強みと弱み
(3)店舗内での顧客経験(サービス経験)を考える
3 講義1:ブランドとは何か?
(1)ブランドの起源
(2)消費者視点のブランド
(3)流通業者から見たブランド
4 講義2:ブランドイメージを理解する
(1) ブランドネーム(ブランドの一次連想)
(2) ブランド連想(ブランドの二次連想)
(3) マスターブランドの活用
5 カインズのブランド構築に向けて
(1) 欧米の小売業でなぜPBが普及したのか?
(2) ベンチマークの重要性
・日本でPBが成功しているふたつの事例(MUJIとニトリ)
(3) ブランド構築に際して重視すべきポイント
・同質化競争からの脱却
・店舗の差別化
・ベンダーとの長期的な関係性構築
(4) CAINZは、どんなブランドでありたいのか?
・ヤオコー(何屋になりたいのか? = 消費者へ向けた価値提案)
・ユニクロ(世界一のカジュアル衣料品チェーン?)
・カインズは??