標記の調査報告書が、来週(7月最終週)、IFOAMジャパン内の「オーガニックマーケット調査プロジェクト」から刊行される。IFOAMは、国際有機農業者連合の日本支部。OMRの代表者は、盟友の徳江倫明さん。実質的には、IFOAMに席(籍)を借りて、徳江さんとわたしたちが共同で実施してきた2年間の調査の結果である。
頒布価格は、52、500円。これまで約100社(イオン、IY、サントリーなど)から、日本のオーガニック市場の実態調査と問題点の指摘をとりあげたプロジェクトに、資金的な援助をいただいてきた。
報告書全体のボリュームは、データを含めて200ページ弱である。
調査のハイライトは、以下の点である。
(1)日本の有機市場は、1300~1400億円。特別栽培など自然系の農産物を含んだ、周辺市場が約6000億円。
(2)農業者は、有機市場に将来性を見ている。実際に取り組みたい希望を強く持っている。
(3)消費者は、有機農産物を欲している。普及への障害は、一般に考えられているような価格ではない。安定供給、品揃え、入手場所などである。
(4)中間流通と加工に課題がある。また、
(5)有機農業への制度的支援と認証制度にもっと大きな課題がある。
(6)そのために、民間ベースの新たな社会的運動と認証制度を設けることを提案する。
来週にも刊行される書籍、あるいは、われわれの活動にご興味のある方は、この夏に発足する「OMR(オーガニック・マーケットリサーチ協議会)」にご参加ください。
とりあえずは、法政大学の小川研究室(03-3264-9732)にご連絡を。