以下は、昨日にネットで配信されていた共同通信のコメント付きの記事である。この記事を書いた経済記者のレベルをどうこう言うつもりはない。しかし、毎日の新聞やネットに現れる解説記事は、この手の表現が多すぎて、苦笑を禁じえない。
ともかく、冷徹に事実を伝えるだけにしてほしい。なぜならば、同じ記者が、一週間前に、為替が円高に振れたときは、「安全資産として円が買われた!」と解説報道していたからだ。せめて、別の新聞社が、「不可解な円売り」と書いていたのを見たのが救いだった。これでは、なんの説明にもなっていない。
経済学は、短期の変動など予測不能だ。投機や思惑で為替や資金移動が起こる。だれが、どのように動いているかは、中央銀行にもわからないはずだ。だから、「不可解な、、」が正直なコメントなのだ。
というわけで、以下は、わかったような、よくわからない記事の代表例である。すべて、憶測、推測記事である。誰に向かってセミフォーマルなメディアが記事を書いているのだろうか。不思議である。
(名古屋大学で開かれているサイエンス学会を早めに抜け出して、東海道新幹線の中から)
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円下落、1カ月ぶり80円台=東京市場
時事通信 [6/22 11:01]
22日午前の東京外国為替市場の円相場は、海外市場でドル買いが強まった流れを引き継ぎ、5月23日以来約1カ月ぶりに1ドル=80円台に下落した。午前9時現在は80円05~06銭と前日比44銭の円安・ドル高。
世界経済の先行き不安から、安全資産としてドルを買う動きが強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)が追加の量的緩和を見送り、「日米の金利差が拡大するとの観測が広がった」(外資系証券)ことも、円売り・ドル買いを後押しした。
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