原稿の忘れ物:豆類の百科事典

 ずいぶんと前から依頼されていた原稿の督促が、今朝ほどやってきた。2019年にオランダの自由大学を訪問して、エイキング博士へのインタビューを論文にまとめた。「持続可能な食料生産の地球環境への影響」(『イノベーション・マネジメント研究』)というタイトルで、朝倉書店の編集部がそれを見てなのだろう、百科事典の一項目として原稿を依頼してきた。

  

 今朝がた、わたしのメールボックスに届いていたのは、『「豆類の百科事典」ご執筆の先生方へ』という書き出しで始まる督促のメールだった。発信元は、朝倉書店の野島さん。百科辞典の編集者の方からだった。そういえば、最初に依頼状をいただいたのは、かれこれ2年ほど前になる。そこから何度が、その都度にメールをいただいていた。

 原稿の分量は見開きの2頁で、1300字程度である。それが年を越してしまっている。2年越しの督促状になってしまっていた。

 

 お原稿ですが,その後,ご進捗はいかがでしょうか.
 本事典はすでにお原稿がほぼ揃いました.
 締め切りが過ぎ,次の段階に進んでおりますので,
 ご多忙のところと存じ誠に恐れ入りますが,
 大至急,ご提出をいただければ幸いでございます.

 

 よくあることなのだが、締切りを心配するほどの分量ではない。このようなケースは、原稿書きを後回しにしてしまいがちである。書籍そのものは、企画書によると、来夏(2023年)の刊行になっていた。そのために、気が緩んでしまっていたところもある。

 それと、執筆の意欲がわかないもう一つの理由もあった。それはおいておくとして、「持続可能な食料生産の地球環境への影響」が(大)豆の消費で救うことができるというわけである。動物性から植物性への代替タンパク質が、地球環境を救う切り札になることを書くだけのことである。

 さぼっていないで、2時間で原稿を完成させよう!しかし、辞典の編集で、活字のポイント指定してくるセンスがよくわからない。7ポイントの活字を使用する「テンプレート」は、老人には酷である。