長野県佐久市で、15年ほど前からオーガニックフラワー(有機栽培の花)を生産している鈴木さんと電話で話した。きっかけは、わたしのインスタグラムに鈴木さんが「いいね」を頻繁にスタンプしてくれていたからだった。お礼のつもりでメールを書くと、驚くべき事実が。
スキファームのインスタ画面に、いっぱいにエディブルフラワーが映っていた。予想はしていたが、キンセンカなどの可食の花(エディブル)がたくさん。
鈴木さんは、当初はMPS(環境認証の花)の会員だったが、2014年の雪害で心身ともに疲弊してメンバーを降りていた。「その後、商売はどうなっているのか」を心配していたが、その画像を見て、思い切って電話をしてみることにした。
インスタグラムでのチャットのやり取りで、驚くべき内容の事実を知った。「好きファーム」(わたしが勝手に愛称でそう呼んでいるのだが)は、昨年から売り上げを急激に伸ばしていた。鈴木さんとのチャットから、
1 生花全体のなかで、エディブルフラワーが占める割合が、この9月にはじめて半分を超えた。
2 エディブルは、対前年比の伸び率が約150%。
*その他のオーガニック生花は、横ばい。
3 売り先は、主として地元の軽井沢近辺。レストランや旅館などで、「地産地消」。
4 パンフレットもないのに、口コミと紹介でどんどん客が増えている。
5 流通は直販の持ち込みか、物流は宅配便。
そのあと、電話で次のような話を交わした。
6 冬場の需要(寒い)に対応できないので、静岡にも栽培所を作った。
7 わたしが、飲食店でエディブルを頻繁に見かけるようになったのが、一昨年(2015年)から。
そのころから、売り上げが急に伸び始めたようだ。
8 エディブルフラワーのセミナーを開くときには、スピーカーとして参加してください。
副会長の三好さんと松村さんに、このことを伝えた(鈴木さんからは、ブログアップの許諾を得ている)。
お二人からは、「やはり非市場流通で、直販でしたか」「先駆者先行者利益を守る手段を整えたほうがよいのでは?」などのご意見をいただいた。わたしの主張は、以下のようなものである。
① JFMAとして、早めに「エディブルフラワー」のセミナーを開くこと。
② オーガニックフラワーは、エディブルフラワーとして
栽培したほうが、業界を超えて直接のインパクトがある。
③ 流通も再デザインすべきで、新しい流通は食品の安全性を考慮したものに。
そんなわけで、本日は、ちょっとエキサイティングな休日の午後になった。