本日は、客員教授の志村なるみさん(ABCホールディングス)をお迎えして、いま進行中の第二創業(ホットヨガスタジオ運営)について、クラス討議をするつもりでいる。先週、志村さんと事前に打ち合わせた「討議課題」を、本日の授業資料とともにアップしておく。
<学習の参考> 6月14日
□小川(2005)論文: 学習のポイント
(Q1): 消費者が行動を変える理由を、最適刺激水準理論(OSL)から説明せよ。OSLでは説明できないマーケティング現象としては、どのような事例をあげることができるだろうか?
(Q2): 小売業者が、商品をバンドル販売の方式を選択する理由を、消費者のバラエティ・シーキング行動とオペレーションコストのトレードオフという視点から説明せよ。「プレバンドリング」と「フリーバンドリング」に分けて議論せよ。
(Q3): Ratner and Kahn(2002)が提示した仮説:「公的な消費の場面では、バラエティ・シーキングの行動がより顕著になる」という観察は実感として正しいだろうか? そうだとしたら、なぜ「私的な消費の場面」に比べて、「公的な消費の場面」では購買・消費で多様性が追求されるのだろうか?
(Q4): 「属性飽和理論」とは何か? 具体的な現象をあげて説明せよ。
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テーマ討議3: 「HOT STUDIO ALL5」(志村なるみ教授)
(Q1)志村社長が、2012年の第二創業(ホットヨガ・スタジオの起業)にあたって、第一創業の「ABCクッキングスタジオ」から借用したビジネスモデルのエッセンスは、何だったのか? その要因を、最低限二つ以上は列挙せよ。
(Q2)「HOT STUDIO ALL5」は、競合企業「LAVA」とは、どのような観点から差別化が図られているか?また、差別化戦略は成功していると考えられるか? クラスメイトやホットヨガスタジオ体験者の報告から、その成否を判断せよ。
(Q3)女性をターゲットとしたサービス業として、HSA5に不足している点は何か? 現行モデルの問題点を指摘せよ。価格設定(お試しやマンスリー価格など)、立地(銀座)、プロモーション(雑誌連動、ウエブ、知り合いへの無料体験クーポンなど)のサービス。マーケティング・ミックス別に論ぜよ。
(Q4)この先に、事業提携すべき企業や業種について、具体的に候補企業を示唆せよ。
<参考資料>:
志村なるみ(2010)「ABCクッキングスタジオの展開について」法政大学IM研究科2010年「マーケティング論」講演録
志村なるみ(2010)『ABC Cooking Studio 女性の心をつかむブランディングの軌跡』朝日新聞出版