来年2011年2月も、2年連続で東京マラソンを走れることになった。特殊な事情である。そこで、47都道府県制覇でいったん緩んでしまった「走る気持ち」に、ふたたび点火することになった。昨日から、短い距離を走り始めている。アルコールも食事も抜いている。
断食は、体重オーバーへの対策である。65キロを越えてしまいそうになっている。体調のコントロールのためである。いまや、わたしの上半身は、ふつうのおやじの「風船状態」になっている。恥ずかしい。
連日、適当な距離を走りながら、昨日は一食(昼食)しか食べていない。それでも、とくに気にもならない。おなかのほうも、強烈に空腹感を覚えるわけではない。人間の体は、とても不思議である。エネルギー補給なしに、5キロ程度は軽く走りきれてしまう。美食による暴飲暴食で、ずいぶんと体に蓄えができていたのだろう。(笑)
ひさしぶりで、池の周りに戻ってみると、先週より白鳥が一羽増えていた。小雨の中、優雅に池に浮かんでいる。遠い旅から、また一羽が戻ってきたのだ。残りは、20羽になっている。昨年、去っていったのは、23羽だった。
わたしが台湾に視察旅行に出る来週のはじめには、わが池にやってきているだろうか?それともまだ、北海道の釧路湿原や知床の湖で遊んでいるだろうか?
『しまむらとヤオコー』の表紙装丁(デザイン)と口絵(カラー年表)ができあがってきた。インパクトのあるデザインである。ファッションセンターしまむらの店舗ロゴマーク(赤)とヤオコーのファザード(店舗)のイメージ(黄色)の混合である。
「先生、なんかまるで、ビッグカメラみたい」と言ったのは、青木恭子(アシスタント)と福尾美貴子(秘書)のふたりである。
「とにかく、目立つようにとデザイナーさんにはお願いしました」(園田健也さん、小学館の編集担当)。 たしかに、ビジネス書の売場では、圧倒的に目立つデザインである。平積みしたら、圧倒的に目が行く装丁になっている。帯も真っ赤である。
派手な色目をやや押さえた、デザインの第二案もあった。しかし、わたしは。「これで行きましょう!」と園田さんにコメントしてある。たぶん、派手派手路線で収束するのでは。1月の発売をお楽しみに。予定通りに、260ページ、1400円である。
年表と初校原稿のチェックはほぼ終わった。園田さんの本業(主担当)が、図鑑の編集であることが、この本の装丁や制作編成をおもしろくしている。もくじは、さまざまな恐竜の亜種が、時代を経て進化していくプロセスを年代別に、図表にした感じである。図鑑を作るときの作法に倣っているのだろう。
だから、新興企業の両社(しまむらとヤオコー)も、旧い恐竜の総合スーパー(イオン、ダイエー、IYなど)も、動物の種として描かれていると思って差し支えない。そうか、わたしは、自然界の下克上とおなじく進展してきた、動物の系譜を記録しているのだ。動物としてのように、企業の進化過程を描いていたのか。自分の仕事に、納得したような気分になった。