ドイツに移動して、二日目の昨日は、IPMの展示会会場を半日、見て回った。初日(24日)は、専門業者が少ないらしい(ミヨシ種苗の三好正一社長)。しかし、どことなく来場者が少ない気がする。二年ぶりに来てみた印象は、アジア人が少なく見えたこと。
欧州市場が停滞しているために、たぶん輸出先をさがすのがたいへんなのだろう。あるいは、マーケティングは、現地人に任すようになったのかもしれない。
関連したことだが、ブースのサイズが大きくなっている。来場者からは、すっきりと見やすい展示会場に変わっている。雑貨関連でかつてあった、ごちゃごちゃした感じがない。
植物関係は、わたしには目新しく感じるところはなかった。苗関連で、画期的ではないが、新しいものがちらほら。ドイツの国内展示者が増えているように見えた。
日本からは、タキイ種苗、ミヨシ種苗、タカショー(園芸用品)のほかに、インパックさんなど、12社が出展していた。ヨーロッパ向けに、切り花の輸出をアピールしている。
オランダ向けには、リンドウやグロリオサの輸出実績がある。今回は、農水省の支援(震災復興基金)で、スイートピーとトルコギキョウ、ラン類を売り出していた。
しかし、コスト的に引き合うものなのかかどうか?わたしには、判断がつきかねる。ニッチな市場だから、輸送のスケールメリットを考えると、実際にはきびしいのだろう。
インパックさん(守重社長)は、炭づつみ(抗菌性のあるハイドロボール)を試販している。成果はどうだろうか?初日なので、引き合いはぼちぼち。
夕方から、ドイツのディスカウンター2社をみた。この二社は、何年にもわたって定点観測している。
アルディは、花売場がよくなっていた。相変わらずの安さ。チューリップ10本入り束、1、99ユーロ(200円)。ガーベラとバラのブーケ、5、99ユーロ(600円)。
黄色のチューリップを買ってみた。春告げのイエローだ。隣のリドルは、花売場もやや品質が落ちる。ただし、値段は同じだ。200円(1.99ユーロ)で10本束。
新しく出来た、エディカ系の高級スーパーに行ってみた。ドイツからはやばやと撤収したウォルマートのあとに出来た店だそうだ。米国ホールフーズを真似ているレイアウト。店名からして、明らかにそれとわかる。
売場面積が、1800坪(6千平米)。この進出の順番は皮肉だ。米国のディスカウター(ウォルマート)のあとに、同じく、米国風の売場演出型コンセプトのスーパー。しかし、ドイツでこの商売はきつそうだ。たぶん、来年あたりに来ると、撤退しているだろう。
客が少ない。店員の作業効率がよくない。