数日前から、来週発行になる『ブランド戦略の実際(新版)』の書誌情報をアマゾンでチェックしている。ご存知のように、アマゾンのオンラインショップでは、出版の数週間前から事前に本の予約ができる。気になるので、書籍の紹介欄を眺めている。
アマゾンの特徴は、「推奨本」が画面にディスプレイされることである。わたしの本を予約している人が、同時にどんな本を購入しているのかがわかる(ことになっている)。
さて、『ブランド戦略の実際(第2版)』をクリック(タイプイン)すると、なんとも微妙な本が陳列される。このような本は、できれば表示してほしくはない! というのが、著者としての偽らざる心理である。
たしかに、そのうちの一冊(リスト以外)を、わたし自身が数週間前にクリックした覚えがある。よくある、「ついつい」の出来心からである。
しかし、である。そうしたクリック情報が取り込まれているのだとしたら、大きな問題である。プライバシーもなにもあったものではない。実際に購入してもいないのである。
ここで、、、思い切って、2011年10月7日(金)12時現在の「リコメンデーション本」をリストアップしてしまう(『ブランド戦略の実際(第二版)』を表示して確認のこと)。参考までに、である。あくまでも、特定の時間での情報であるが、数日間、基本は変わっていない。
そのうちに消えると思っていたので、ブログでこんなコメントはしないつもりだった。ところが、発売一週間前になって、推奨本のリストに変化は見られない。
このままでは、当該本の販売に影響があるのではないかと懸念している。 アマゾンが採用している「リコメンデーション・アルゴリズム」に疑念を感じた一幕だった。
同じような経験をしている著者たちも、この世の中にはいらっしゅるのではないだろうか?
いかがでしょうか? 教えてください。
以下は、最初の推奨本である(リストと後半は、掲載困難(苦笑))である。
・「魅惑の催眠恋愛術 ―男心を意のままに操る瞬殺心理 」(単行本(ソフトカバー)) 林 貞年
5つ星のうち 4.7 (37)
¥ 1,470
・「大好きな彼をかならず手に入れる 恋愛の極意 」(単行本(ソフトカバー)) 志摩 純一
5つ星のうち 4.8 (9)
¥ 1,365
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このブログ記事に、研究者仲間の中村さん(ゴーガ)から、コメントが寄せられた。
ゴーガの中村です。お世話になっております。
昨日はお世話になりました。ありがとうございました。(*研究会があったので、、、)
さて、小川先生のブログにアマゾンのレコメンデーションの件がありました。
小川先生がクリックしてしまった本がおすすめ本に出ている、とのことですが、
おそらくそれらは小川先生にしか見えていないと思います。
私が「ブランド戦略の実際」のページを見ても、「この商品を買った人はこんな商品も買っています
」に出現する本はすべてブランド関連本でした。(以下、私のアカウントから見える推薦本です)
(ここにリストがたくさんアップ 省略)
推薦本のリストはおそらく、
1. 全体としてよく一緒に買われている本
2. 見ている人が興味のありそうな本
の二つのリストを掛け合わせてできていると思われます。
よって、特に2の方は誰が見ているかによって異なるため、
ご懸念されているような事態にはなっていないと思いますが、いかがでしょうか。
なお、もし小川先生、もしくは第三者が、「ブランド戦略の実際」を買い、かつ
(同時ではなくても、どこかの時点で)「魅惑の催眠恋愛術 ―男心を意のままに操る瞬殺心理 」を
購入して、さらにそういう人が多ければ、多くの人のお薦めにあがってくるとは思いますが、
おそらく確率的にそういう事態にはならないと思われます。
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というわけで、わたし以外のひとには、まずい事態は起こっていないらしい。
みなさん! 「ついついクリック」には気をつけましょう。しかし、中村さんが指摘している「2 興味がありそう」は、おかしなロジックだな。わたしは、登録上も男子なんだから、なんで「女子の喜びそうな本」を推奨してくるのだろうか?