中棚荘滞在日記(5): 標高1300メートル、小海線に乗る

 本日はマラソンをオフにした。代わりに、小海線に乗った。小海駅まで。そう思ったが、佐久海ノ口駅まで足を延ばしてしまった。半日がかりの小旅行になった。



 小海線は、日本で一番高い場所を走る高原列車である。小淵沢から小海駅の手前、松原湖駅までは、3年前に乗っている。5年前には、佐久海ノ口駅まで、温泉に入りに行ったこともある。
  JFMAの事務局に、まだたくさん人がいたころだ。村上直ちゃんと榊原おねえさん。ふたりとも、元気でいるだろうか?

 本日は、小諸から佐久海ノ口まで。上り線を小渕沢方面に。これで、小海線を全線制覇したことになる。松原湖駅の先の景色が気になっていたのだ。小海駅からのくだり坂で、千曲川沿いに走る下りの景色を確認できた。
 ばかみたい!と思うだろうが、これで案外、潔癖症なのだ。

 行きは小海までの乗車券を買った。片道570円。中込(なかごみ)で乗り換えて、佐久海ノ口まで。
 小海線は、山の中を走っているのに、「海」がつく駅名(地名)が多い。前から不思議だと思っていた。小海駅を過ぎて、海尻駅と佐久海ノ口駅がある。
 その昔に、海があったとも思えないのだが。誰か理由を教えてくれないだろうか?海には、なにか別の意味がありそうだ。
 佐久海ノ口では、改札から外に出てみた。ワンマンカーだから、駅舎には誰もいない。無人駅だが、人の気配がある。反対ホームの下り側待合室に、お掃除道具が置いてあったからだろう。

 帰りは、小諸まで直通の、世界初!のハイブリッド電車に乗った。
 なんとなんとハイブリッドだったのか、アナウンスを聴きそびれた。5年前は、ハイブリッド電車が導入されたばかりだった。このままだと、永遠にわからないままに終わりそうだ。

 海とハイブリッド。謎は深まるばかりだ。5日目は、小旅行で終わりかけている。
 標高1036メートルの駅に、冷たい湿った雨が落ちてきた。