昨日は、JR九州の特急列車、ゆふいんの森3号で博多から由布院まで乗車。九州日観の西川社長ご夫妻に、由布院と別府を案内していただいた。岐阜セントラルローズ、大西社長ご夫妻が夕方から合流。西川さん所有の別荘に泊めていただいた。
菊地さん(西川さんのお嬢さん)のご夫妻と4家族で、由布院の別荘生活を楽しませていただいた。
大西さんは、岐阜から由布院までの運転で、ぎっくり腰が悪化。西川さんの別荘に着くなり、ずっと奥さんに肩を借りて歩くことに。明日は、大分から大阪南港まで、フェリーでかえることに。わたしたちは、西川さんの由布院ご用邸に一泊させていただいた。朝方、由布院駅でJRレンタカーを借りて、阿蘇までドライブ。寒の地獄温泉にいまたどり着いた。
阿蘇山の外輪山から外れて、やまなみハイウェイにある、冷温水(15度)の温泉だ。もちろん40度の温泉もあるので、お客は温泉と霊泉に交互に入る。女性は、水着をつけて、脱衣所に入る。海外の温泉、ドイツのバーデンバーデンやニュージーランドのロトルア、インドネシアのアヤナのようなスタイルだ。
温泉から上がると、いろり端に、ゆで卵と冷やしたトマト、ラムネが用意されている。たまごは、無料、自分で殻を剥いて、食塩をかけて食べる。
日本の秘湯でも、九州ではじめて登録になった宿である。わたしは、5度目の宿泊である。九州の花生産者のかたとは、何度もここに泊まった。去年は、九州大田会の講演会があって、大田花きの宍戸純君とここに泊まった。宍戸君がめちゃくちゃ、高所恐怖症であることを知った。大橋を渡りたがらなかったからだが、彼を脅迫するなら、高いところに連れていけばよい。なんでも言うことを聞いてくれる。
明日は、由布院に戻って、博多行きのゆふいん2号に乗る。レンタカーを借りるときに、切符を一緒に買うべきだった。帰りの切符がやすくなったからだ。
ゆふいんの森号は、トトロ列車だ。車両の外側も内装も緑である。全体がレトロな感じで、床は光沢のある茶色のフロアリング。帰りの電車では、お弁当を買わずに乗ることにしている。二号車が、サロンになっているからだ。そこに座って、ビールとお弁当を買うつもりだ。
来るときは、夏休みの子供達でデッキはあふれていた。由布院は、九州の軽井沢。九州で、知らないひとはだれもいない。
東京人で、軽井沢や熱海に行ったことがないひとがいないのと同じくらいらしい。ただし、開発が進んだのは、この20年とのこと。西川社長に、由布院のレストラン「亀の井別荘庭内、湯の岳庵」で、40年前の由布院の町の写真を見せてもらった。茅葺き屋根のレストランだった。いまのようなお土産所はなく、庭は広かった。
「風情が無くなってね」と西川社長の奥様、陽子さん。土産物屋さんのセンスは悪くない。しかし、経済性(儲け)を求めるか、庭に優雅さを残すかの選択はむずかしい。
わたしが経営者ならば、写真にあった立派な樹と庭を残して、料理の料金を高めに設定するほうを選ぶだろう。お土産処は、山門の横に小さめに建てるとよい。売り上げはたいして変わらないだろう。