栗野君からメールが来た。昨年度の卒業生チーム3人(栗野君は現役生)が、「日経ビジネス人文庫」から本を出版する。その初校ゲラを見てほしいという内容だった。メールは、秘書の福尾から転送されてきた。先日、研究室に本人が来たのだが、忙しくてゆっくり対応ができなかった。
IM研究科の大学院生が卒業後に出版した本は、すでにけっこうな数になっている。それぞれ頑張っているのだが、大ブレークした本はまだない。
今回、日経やダイヤモンドのような、大手のビジネス系出版社から出る本は、栗野チームの日経人文庫が初めてになる。チームNKK(小川の勝手な命名)とは、並木くん、栗原くん、栗野くんの3人である。いずれも優秀な卒業生である。
昨年の夏ごろに、ドラフトを持ってきた3人を、日本経済新聞出版社の編集者(堀口さん)に紹介してあげた。全体のコーディネーションは、栗野くんがやっているらしかった。栗原君の元のしごと(タカラトミー:おもちゃやさん)の経験を生かして具体的なストーリーを組み立て、並木君がアイデアをまとめて書いている風に見えた。
二回の面談で、日経ビジネス人文庫として、出版の方向性が決まったらしかった。日経には、本格的な「もしどら」のような製品ラインがなかったことも幸いしたのだろう。わたしの推測である。
最終の本のタイトルは、知らされていないぞ!
いずれにしても。基本コンセプトは、マーケティングや戦略の本で使われているさまざまな「理論」を、MBAの学生が実務でプレゼンするときに、あるいは、企画書を作る際に、正しく使用する方法を解説した本であった。
その監修の作業に、わたしを巻き込みたいらしい。「小川先生の監修が、書籍のプロモーションや販売に役に立つ」と考えてくれているらしい。うれしいことだ。わたしが、プロジェクトNKKを裏書き保証するのだ。