東京で降る雪、秋田で降っていた雪 (春の雪 天から落ちて ずんずん積もる)

 千葉の自宅で、翻訳の再校作業をしている。『異文化適応のマーケティング』(柳原書店)は、出版が一ヶ月ほど遅れている。内容がおもしろい!文化的前提のところで、校正作業が止まってしまっている。「読んでしまう」からである。本当は機械的に作業しないといけないのだが。


外は大雪になっている。秋田に住んでいたころ、雪は横なぐりで降ってきた。日本海に面した海岸の町(能代市)だったから、冬季は吹雪の日ばかりだった。風の強い町で、雪は横から吹き付けてくる。もちろん傘などは役に立たないので、手に持っていた記憶がない。
 オーバーコートも被っていたかどうかも、あやしいものだ。手袋だけはしないと、手があかぎれになった。東京の人にはわからないだろうが、湿っぽい雪で手袋が濡れてしまうと、暖かい室内に戻ってきたとき、手の皮膚がかゆくなる。
 その暖かい湿っぽさを、いまでも皮膚感覚で覚えている。春の雪を見ると、もどかしいあの感触を思い出す。子供のころの記憶は強固である。

 関東平野は、どこも今日は雪らしい。元院生の斉藤智恵さんから、起きがけに携帯メールがあった。昨日、「小川ホールディングス」(IM大学院の小川、岩崎、並木研究室連合)の卒業生でクラス会をやる話のその後をたずねたからだった。
 「おはようございます。寒いと思ったら、雪(雪だるまのマーク)降ってきましたね! 相模原は、特に冷えます」。
 その時間(8時29分)では、千葉はまだ、やさしい雨が降っていた。9時ごろになって、雨がみぞれに変わった。いまは雪である。
 東京の雪は、空からまっすぐに落ちてくる。春の雪は、とくに湿っぽい。ぼた雪になる。すこしだけ、風が巻いているみたいだ。

 翻訳の作業を中断して、ブログを書いている。自分の書籍や、ビジネス・政治の記事をアップすることが多いHPである。自然の移り変わりのことなどは、あまり書くことがない。雪を見て感じるのは、不思議なことだが、いつのまにか春がそこに来ていることを知ることだ。
 斉藤智恵さんや花畑裕香さんなど、大学院の卒業生のことを書いているのは、昨日のブログに堀健一郎君の転職のことを紹介したからだろう。ここ数日で、IM研究科や経営学研究科の元大学院生の行く末が気になっている。
 「起業や新規事業に取り組んでいます」と知らせを受けることもある(大日本印刷の森本君などから)。今朝は、大西君(わんちゃんの救済プロジェクト)から、彼の近況を知らせるPCメールが入っていた。 
 花屋だった長田君(二期生)、神戸大学の博士課程に進学した伊藤君(三期生)などは、どうしているのだろうか? 一期生の町田君は、アマゾンに拙著の書評を書いてくれたようだ。
 
 もし、いまブログを読んでいる元学生(学部卒業生を含む)がいたら、わたしにメールをください。皆さんの近況が知りたいと思っています。お返事も差し上げます。
 アドレスは、HPのタブをクリックすると、「PROF OGAWA」の履歴欄に掲載されています。
 翻訳の校正作業に戻ることにする。次回作品も、きっとおもしろいですよ。最後は、いつもの自画自賛!でした。(笑い)