何箇所かの誤植を訂正した拙著の第2刷は、ひな祭りの日に書店に配本される。月末にかけて、埼玉の印刷所でプリント中である。ツイッターでご指摘いただいた部分(71年のIY東松山店出店~正しくは、77年6月)は直してある。
いま図鑑の撮影で福岡にいる小学館の園田さん(編集担当)によると、「増刷本は、3月3日に配本される予定です。ほとんど埼玉とネット書店に配られ、残りは、書店からの注文対応用の在庫になります」
ネット書店(アマゾン、楽天ブック)は、軒並みに在庫が払底している。今晩あたりからは、追加の注文を受け付けることができるようになるだろう。アマゾンなどでは、すでに「5日から一週間で配送」となっている。
教訓である。今回の事例を見ると、実店舗に比べて、ネット書店の販売力が圧倒的に高いことがわかった。出版社は、発売前にネット書店対策を考えるべきだ。在庫切れを起こすような、配本政策をとらないように、受注予測の精度をあげたほうがよい。
提案である。全国の店頭在庫データをチェックしてみた。ネット書店で売り切れたあとの1週間後(つまり、昨夜)にも、紀伊国屋やジュンク堂(丸善)の大型店舗には、拙著の在庫がまだ10冊単位で残っている。この本を、ネット書店や品切れが起こっている埼玉の店に転送すればよい。
しまむらの「(商品の)横もち方式」である。書店間の商売の壁は、ドライに割り切ればよい。
さて、週明けの月曜日発売の「週刊ポスト」(小学館!発行)に、拙著の広告がでかでかと載るはずである。「新聞広告に比べると、効果は限定的かもしれません」と園田さんから。たしかに、今回の出版に限ってみると、新聞広告の効果は絶大だったようだ。
あとは、ブログやツイッターでの口コミの件数も多い。どの程度の波及効果があるかは、これからである。
発売から1ヶ月。まだ新聞・雑誌の書評には掲載されていないが、販売は順調と言っていいだろう。
そろそろ、次回作の短編に取り掛かるタイミングになってきた。