GONジャパンのメルマガを編集して貼り付けます。オリジナルは、IFOAMの報告書です。世界の有機食品市場が10兆円を超えたことと、米国がその約半分を占めていることは知られています。報告書で最も新鮮な情報は、フランス市場が22%成長していることでした。
【IFOAMリリース速報】急成長する有機部門:有機農業者数と有機圃場が拡大し、市場も成長
https://organicnetwork.jp/biz/archives/5870
2018年2月14日、ドイツ・ニュルンベルクで世界最大のオーガニックの見本市「BIOFACH」がスタートすると同時に、IFOAM – Organics International(国際有機農業運動連盟)より、世界のオーガニックに関する下記のリリースが届いたので速報します。
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急成長する有機部門:有機農業者数と有機圃場が拡大し、市場も成長
5,780万ヘクタールの有機圃場 – 市場は約900億米ドルに成長
ニュルンベルク、2018年2月14日
執筆:Frick
FiBL(スイス有機農業研究所)とIFOAM-Organics International(国際有機農業運動連盟)が発表した2018年版「The World of Organic Agriculture=有機農業の世界」(2016年末のデータ)によれば、過去数年間、好調な傾向は続いています。すなわち、有機製品に対する消費者の需要が増え、有機農業者数ならびに有機認証圃場も増加し、178カ国で有機農業が行われていることが報告されています。この調査は、スイス国家経済省事務局(SECO)、国際貿易センター(ITC)、およびニュルンベルクメッセ(BIOFACH主催者)の支援によるものです。
世界の有機市場の成長は止まらない
市場調査会社Ecovia Intelligenceは、有機食品の世界市場は2016年に870億ドルに達したと推定(800億ユーロ以上)。米国が最大で389億ユーロ、ドイツ(95億ユーロ)、フランス(67億ユーロ)、中国(59億ユーロ)がこれに続いています。2016年には主要市場の大半が引き続き2桁の成長率を示し、フランスのオーガニック市場は22%もの成長をみせました。一人当たりのオーガニック支出が多いのはスイス(274ユーロ)であり、オーガニック食品の占有率が最も高かったのはデンマークでした(食品市場全体の9.7%)。
> この記事から読み取れるのは、
1 フランスの躍進(個人的にも、友人が完全有機の生活をしていま)と
2 ドイツ市場規模の大きさ(去年、ベルリンマラソンで訪問したドイツの小売市場の激変が印象的でした!)
3 中国の有機市場が大きく伸びていること、
4 総額で10兆円が、全世界で11兆円になった(2016年末)
ことです。
日本は、ほんとうに微小な市場規模と低い伸び率、この落差は驚くほどです。
さらに詳しい情報は下記をご覧ください:
「The World of Organic Agriculture=有機農業の世界」2018版、グラフ、およびインフォグラフィックスは、www.organic-world.net/yearbook/yearbook-2018.htmlからダウンロードできます。