台湾便り#4: 台湾新幹線、同乗記、北上ー南下

 ブログが滞ってしまった。昨日は、台湾の南部まで、生産者の取材に出かけた。最終日だけは、ツアーと離れての行動である。松島、菅家、小川の3人での農場見学だった。収穫が非常に多い。詳しくは、帰国後に報告する。


あと10分で帰国準備である。早々と兄弟飯店を離れなければならない。ホテルを去る前に、ひとつだけ面白かったことを紹介する。

 台湾新幹線に乗って、台北から嘉義(農業地帯)まで行った。1時間半の列車の旅だった。
 台湾の新幹線は、JRの新幹線システムと同じである。車両も運航システムも、うり二つである。JRの技術支援で移転された新幹線だからである。
 トイレの便座も車両間の自動ドアも、高さや位置までまったく同じであった。ちがいは、駅の改札システムのほうだった。建物の構造は、新幹線ホームというよりは、エントランスホールの見た目では、羽田空港や成田空港である。
 エレベーターは、やたら長くて右側を通行する「大阪式」!。切符の投入は、オレンジカード(旧テレフォンカード)方式だった。文字が見えない反対側を上にして、改札のスロットに入れる。わたしは、逆側に入れたので、なかなか改札をくぐれなかった。(笑)
 
 日本では、東京を中心に、電車は、上りー下りと呼ぶ。台湾では、台北を中心にして、南下(下り)と北上(上り)である。地図システムにしたがっている。漢字の力である。それで意味が通じるから。

 最後に、漢字で感心したこと。二日目の朝に、ちかくの公園のトラックを走った。わたしは、4KMのジョギングである。空気が悪い!
 台湾のひとたちは、フィールドで体操をしていた。ラジオ体操が終わると、トラックを「歩く」。だれも走っていない。そして、感心したこと。皆さんが、揃いのTシャツを着ている。後ろに、「返老」と書いてある。「若返り」のことである。若返りとは、老を返すことなのだ。「拝命努力」いっしょうけんめい!漢字がもっている、「意味伝達力」である。