昨年11月3日に飛来してきた白鳥の群れが、昨日の4羽を最後に調整池から去った。夕方、ジョギングの途中、ハクチョウが一羽もいなくなったことを確認した。さみしい気分になる。フェンス際に立てかけてある「ハクチョウの会」の掲示板によると、「午後10時に!最後の家族が北に旅立ちました」、とある。
昨夜のことである。そんな夜中に、よくぞ確認できるものだと感心するばかりである。今年は、2月に新しい群れ(二羽)が加わったので、清水口の調整池で越冬したのは、都合21羽であった。毎年、ハクチョウの数も種類も増えている。今年は、コハクチョウが二羽増えていた。
暖冬だったせいか、今年の調整池での滞在期間は短かったような気がする。いつもならば、3月の最終週か、4月の第一週の旅立ちである。なぜか桜の開花とともに、ハクチョウは池から旅立っていく。
日時ではなく、気温との関係が高そうである。ハクチョウの会の掲示板には、15年分のデータで掲示されている。毎年の飛来日と退去日が記録に残されている。千葉県白井市の気象データ(最高気温)を分析してみることにしよう。
昔の大学院生が、花粉症の発症時期と、元旦からの最高気温の累積値が高い正の相関を持っていることを発見した。そうだ、薬学部出身の杉田一彦君だった!大手の外資系製薬会社にいたはずだったが。杉田くんは、いまはどうしているのだろうか?
ハクチョウの飛来と退去にも、花粉症の発祥とと近い法則が観測できるかもしれない。「ハクチョウの飛来日予測」ができそうである。冷夏だと、白鳥の飛来時期は遅くなるのだろうか。それとも、早めに飛来するのだろうか。シベリアの餌場の問題もあるのだろうな。
、、、などと考えてしまう。いまごろ、オオハクチョウさんもコハクチョウさんも、オホーツク海の空の上にいるのだろうか。それとも、まだ北海道あたりの湖沼で羽を休めているのだろうか。無事シベリアに到達して、新しいグレーのお子さんたちと一緒に、また来年、調整池に飛来することをお待ちします。