PCガーベラ、鈴木誠さん訪問(9月10日)、お元気でした

先週のことになってしまうが、、、4年ぶりに、浜松の「PCガーベラ」を訪問した。そして、9月10日は、IM研究科の静岡サテライト授業の最終日だった。浜松PCガーベラは、国内のガーベラでは最大生産量を誇るグループである。リーダーは、鈴木誠さん。元証券マンである。


鈴木さんとは、毎年、幕張のIFEX(国際フラワーエキスポ)でお会いしている。そして、数年前から4月18日を「ガーベラの日」と鈴木さんたちが決めてからは、浜松からわが家に、この日にお花が届くようになった。
 奥さん(まさえ)の誕生日が、偶然にもガーベラの日と同じ、4月18日だったからである。ガーベラの日は、だから、わたしにとっては、覚えやすい日である。ちなみに、妻さんの愛車(ダイハツのコペン赤色)のナンバープレートは、418である。次男のエディックス(本田)は、315である(これも誕生日)。いつもながら、話がわき道にそれてしまった。
 
 午前10時に待ち合わせて、農協の広域合併でできた「トピア浜松」の集出荷場を視察させていただい。約一時間、現場で説明を受けたが、物流の仕組みに工夫がなされている。いわゆる3PL(日通)を上手に利用している。トピア浜松は、キクが最大の扱い品目である。ガーベラも相当量の扱いがある。ふたつの部会で、10数億円。
 鈴木さんによると、ここのところ、とくに、大手市場での単価下落が激しい。いずこも同じであるが、「これまでトップだった大きな産地ほど下落幅が大きい」(鈴木さん)。データで、その事実を示していただいた。「今後は、いままで以上に、提案型の商売に切り換えていく必要がある」と鈴木さん。使用方法の提案、直接取引(市場経由だが商流は直)、イベント企画など。継続的な努力で、この状況を乗り越えていかなければならない。
 わたしがお会いする1週間ほど前に、ブログで「単価下落は10%」と書いたことを覚えてくださっていた。鈴木さんは、「単価の20%下落」を覚悟していたので、わたしの予測には安心したらしい。安心は正確ではない。「最悪は無いのか」くらいの感想なのだろう。それだけ、国内産の花はきびしい。
 ガーベラには、切り花として3つの特徴がある。ある意味で、これらは、この品目の強みであるとわたしは思っている。
 (1)海外からの輸入が困難な品目である。
 (2)単価が安いが、多収性が特徴。
 (3)花色が豊富で、典型的な多品種品目である。
 このいずれもが、量販店の販売に向いている。これまでは、ブライダルなど、業務や花屋さん向けで使用されていた。しかし、おそらくは、スーパーや専門花店チェーンが、今後の主力チャネルになっていくのではないだろう?

 余談ですが、お昼にいただいた「ひつまぶし」、とてもおいしかったです。鈴木さんとは、来月、花き研究所の講演会でご一緒します。歓待、ありがとうございます。そして、MPSには、なるべく早く加入してくださいね。環境対応と量販ビジネスには、絶対にMPSは必要ですよ。