10年目の「フラワーバレンタイン」(男性から女性に花を贈る日)が近づく

 バレンタインの日(2月14日)に、女性から男性にチョコレートではなく、男性から女性に花を贈ろう!日本で、「フラワーバレンタイン」のイベントが始まって今年で10年目になる。JFMAのプロジェクトとしてはじまったのが2010年。その後は、「花の国日本協議会」に運動が引き継がれ、フラワーバレンタインの運動は今日まで続いている。

 

 記念すべき10年前を迎えるにあたって、フラワーバレンタインがはじまったころを振り返ってみる。

 事前の準備万端、わたしたちの準備に怠りはなかったが、10年前(2010年)の2月14日は大雪になった。個人的には、ゼミの有志学生と113束の花を抱えて、都内の大手調査会社(インテージ@秋葉原)やサービス企業(東京ガス)、食品スーパー(ヤオコー@川越)でブーケを配りまわったことを思い出す。

 とても喜ばれたが、二度とあのような”派手なこと”はできないだろう(笑)。若い男性のゼミ生を二人従えて、手にたくさんの花束を抱えて電車に乗っていた。なので、山手線のなかで、「このひとたち、だれだろう?なんだろう」と、周囲からは好奇の視線を浴びていた。

 

 などなど、、、、いま振り返ってみると、最初の年はずいぶんと力が入っていたものだ。そして、最初の5年間くらいは、フラワーバレンタインの認知率(10%~15%)も上がって、イベントの効果がしだいに表れてきていた。

 とりわけ都市部では、青山フラワーマーケットや大手・中堅花店などを中心に、男性の20歳代~30歳代の客が、2月14日をめざして店頭で花を購入するようになった。その波及効果で、ふだんのクリスマスや年始、昨日のような1月31日(愛妻の日)に、若い男性にも花が売れるようになった。

 男性が花店の前に並ぶ光景は、10年前になかった現象である。わたしたちは、これを「フラワーバレンタイン効果」と呼んでいる。バレンタインに花を贈る運動をはじめた効果である。

 

 さて、10年目のフラワーバレンタインが、二週間先に迫っている。日頃から女性たちへの感謝の意味を込めて、わたしは2年目以降も、毎年20~30束のブーケを送り続けてきた。これまで10年間は、2月14日の朝に、小田急ランドフローラ@新宿(あるいは、青山フラワーマーケット@市ヶ谷)から大学院に届けてもらい、午後にそれを職場(大学院事務局)の女性や院生女子に配ってきた。

 その後に、JFMAの事務所@麹町まで歩いて、毎年の行事として女性職員たちに花束を手渡している。日頃の感謝を女性たちに伝える場が少ない男性陣のひとりとして、フラワーバレンタインの行事は、女性に気兼ねなく花が贈れるオケージョンとして重宝している。わたしが大学を定年退職したあとも、この花贈りの行事は継続するつもりでいる。

 

 ところで、今年のフラワーバレンタインは、いつもとはちがう日になる。それは、午後から特別な講演会がはいっているからだ。当日は、ロック・フィールドの岩田弘三会長と、「おおやかずこ食文化塾」(第16回)で対談をすることになっている。

 岩田さんも、昨年で二度目の社長業を終えて、古塚社長に再度トップの仕事を任せるようになった。会社も創業から50年で、次の次の誕生日を迎えると、岩田さんも80歳になる。そこで、今回は「卒業」の意味で、わたしとの特別対談となった。その日が、たまたまバレンタインで当たっている。

 そんなわけで、当日は、小田急さんからでデリバリーしてもらった花束を、岩田さんにもお渡ししようと思っている。尊敬する男性へわたしから、大きな仕事を終えようとしている男性に花束を。そんなフラワーバレンタインも、よろしいのではないでしょうか。

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