先月の最終週「インターンシップⅠ」の講義が、経営学部での最終レクチャーになった。1977年に研究助手として法政大学に採用してもらってから33年間、学部で働いたことになる。昨日の午後に、経営学部事務の窓口に挨拶にいった。お別れの挨拶だった。事務の皆さんは気がつかなかっただろう。
特別に思い返すことがらも無いが、30年前にいた先輩諸氏も、かつての同僚(一部は今も在籍)も、遠くに行ってしまった感覚がある。楽しい時期はほんの短い数年で、その他の時期は、ずいぶんとつらい思いをした気がする。その分、人間的には成長させてもらったと思うが。
時間が経てから、さまざまな事件の背後にあった人間の思惑や葛藤、そして、本当のことがようやくわかってくる。笑い話になってしまうのだが、先輩諸氏たちは、数人を除いて、あまり当てにならず。しばしば、際の場面では、人間として勇気が不足しているひとが多かったように思う。残念であった。そうはいっても、いずれは忘れ去ってしまうことだろう。わたしも忘れかけている。
秋からは、大学院IM研究科の専任になる。自分が作ったビジネススクールだから、あと何年在籍するのかは未定だが、このスクールが独り立ちできるまで、教授職に居残っているつもりである。いま教えている学生(大学院、学部)たちはかわいい。彼らは、そう、いまを必死に生きているから。
IM研究会の「マーケティング論」は、前期最後の授業になる。先週、しまむらの藤原相談役をゲストにお呼びしたため、本日は、積み残している学生たちの授業内レポート発表を無理やりに終えることになる。
いま気がついたのだが、今秋は、9月から10月にかけて、外部の講演が目白押しである。どうしてこうなったのか?原稿と講演を、今回は一回も断っていないからでなのか。時間に余裕が出てきたのだろう。昨日、まだ、アップしていない講演が3件ある(笑)。内緒であるが。