昨日は、ヤオコー上里店で、花畑裕香さんが企画した「徳島すだちプロモーション」をほんとうに!実施してきました。もともとは、卒業企画プロジェクトだったものです。小川ゼミの学生2人(ゼミ長の近藤くん、3年生の中原くん)と3人で、JA徳島チーム(6人)とヤオコーチーム(店長以下3人+マネキンさん5人)のサポートに回りました。店長さんの当初の予想に反して、結果がすごかったことをご報告します。なお、全体の指揮は、リーダーで身重の花畑さんです。
ふつうの試食では、マネキンさんたちの売場に相互の連動はない(そうである)。複数のマネキンさん(派遣さん)が雇われても、ばらばらに、たとえば、焼肉やちくわや缶ジュースの実演推奨販売を担当する。
しかし、売場の担当者たちもびっくり。昨日の試食プロモーションは、いつもとはちがっていた。複数の売場部門を横断しての「すだちの試食ラリー」だった。
実施店舗は、ヤオコー上里店である。ご存知の方も多いと思うが、「すだち」は徳島県を代表するかんきつ類である。代表的な食べ方は、マツタケや秋刀魚に、すだちを搾ってかけるのがふつうである。典型的な脇役の食材で、調味料的な存在なので、一度にたくさん売れるわけではない。ヤオコー上里店(週末の客数は約4000人)でも、先月の売上個数は、3個入りパックでわずかに38個であった(1パック99~128円、昨日は3個99円)。
通常とは異なる、ラリー方式の試食販売のやりかたを昨日は企画した。日配品の売場で、とうふにすだち、うどんやちくわに絞ったすだち。焼肉の売場では、ジュージューに焼けたお肉にすだちを絞ってかけて食べる提案をしてみた。最後のコーナーでが、すだちの輪切りを蜂蜜に漬け込んで、すだち蜂蜜ジュースにしてみた。
3箇所(試食は4箇所)の売場を回って、全部試食して最初のスタート地点まで戻ってきた人たち(夏休みで子ども連れが多い!)には、徳島すだち柄のタオルをプレゼントする。新しい販売方法である。名づけて、「全店すだちプロモーション」(花畑さん)。
午後2時から販売をはじめて、夕方7時までにすだちの3個入りパックを200個を売り切ってしまった。途中からは、バックルームで、急遽ではあったが10個パック(298円)を作ってみた。これも20パックすべて完売である。
5時間の販売で、先月実績の5倍の販売量である。試食販売を担当した女性スタッフの感想である。「これまで、試食でこんなに買ってもらえたことはなかった」(とうふぶっかけすだちコーナー担当者)。
ミーティングで、来月(最終の土日)は、入り口にすだちのダミーを積んで、大量陳列をすることが決まった。次回は、10個入りのパックや40個の箱売りを試してみる。周囲の売場から、パートナーさん(ヤオコーの販売スタッフ)が、爆発的なすだちの売れ行きを見ていた。熱い視線を感じたから!
「今度は15ヶ所くらいで、もっと提案アイデアを集めて売りたい」(上里店の須藤店長)。来月は、一日で1000パックはいける確信をお持ちのようだ。ヤオコーの全店(100店)で導入すると、一日10万パック(30万個=1000万円)が売れる計算になる。この消費不況のときでも、提案が良いと商品が爆発的に事例である。