『日経ビジネス』の田村知子記者より、さきほど電話とメールをいただいた。ワコールからキリンアグリバイオ(花部門)への転職の縁を結んだ人として、小川典子さんのひととなりをうかがいたいとのことだった。メールの最後に、昨日の「肉じゃが談義」についてのコメントが、さりげなく書き加えられていた。(本人からの許諾有り)関西はやはり「牛じゃが」?
小川孔輔先生(2008年12月16日)
日経ビジネスで記者をしております、田村知子と申します。
お電話ではありがとうございました。
この度は、弊誌の「ひと劇場」というコラムで、フラワーシーンプロデューサーとして活躍されてきた小川典子さんをご紹介いたします。つきましては、ワコールからキリンアグリバイオへの転職のご縁を結ばれた
小川先生に、小川さんのひととなりを知るためのお話をいくつかおうかがいしたく、以下にご質問事項を送らせていただきます。
(中略)
以上です。
追伸:ブログに書かれていた“肉じゃが問題”ですが、以前お仕事でご一緒させていただいていた料理研究家の土井善晴先生(日本の家庭料理の第一人者・土井勝先生のご子息)は、肉じゃがには牛肉を使っていらっしゃいました。
ちなみに先生の肉じゃがは、土鍋を使った“海軍式無水調理法”といって、出汁や水を一切使わずに作ります。野菜の水分と調味料だけで煮るため、ホクホクとしたとてもおいしい肉じゃがができます。
以前、西のほうでは豚肉を使う人が多いと聞いたことがありますが、 土井先生も関西のご出身なので、定かではありません。それぞれの家庭、個人の好みになるのでしょうか。…と結局、正解ではなく、余談になってしまい失礼しました。
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そして、本日は、電話のあとで・・・
小川孔輔先生(2008年12月17日)
先ほどお話ししていた、土井先生の肉じゃがのレシピが、以前ご出演されたテレビ番組のサイトに掲載されていました。
ご参考までにご案内します。
煮物に出汁や水を使わない調理法はかなりめずらしいと思いますが、この方法ですと、水っぽくべちゃっとなりがちな肉じゃがが、ほくほくとほんとうにおいしく仕上がります。
機会があれば、ぜひお試しください(笑)
<テレビ東京 ソロモン流 バックナンバー>
http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/back/051204.html
では、まずはお礼、ご案内申し上げます。
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土井善晴流 肉じゃがレシピ
材料4人分】
じゃがいも 500グラム→皮をむき2~3つに切る
牛肉(切り落とし) 250グラム→食べやすい大きさに切る
玉ねぎ 500グラム→根元を付けたまま6~8つのくし形に切る
しらたき 1玉(200グラム)→下茹でして食べやすい長さに切る
青ネギ(太) 2本→4~5センチの長さに切る
サラダ油 大さじ2
酒 1/2カップ
砂糖 大さじ5
醤油 大さじ5
【作り方】
1) 鍋にサラダ油を熱し、50グラムの牛肉を炒める。こうして香ばしい旨味を出す
2) 肉の色が変わったら、じゃがいもを入れてさらに炒める。じゃがいもの表面に少し透明感が出てくるまで、しっかりと炒める。
3) 2)に玉ねぎ、しらたきを加え、その上に残りの200グラムの牛肉を被せる
4) 酒、砂糖を全体に回しかけ、きっちりと蓋をして、中火以下で約10分程蒸し煮にする。
5) 4)に醤油を加え、再び蓋をして中火でさらに15分ほど煮る。
6) 途中で肉をほぐし、味がいきわたるようにする。
7) じゃがいもに竹串がすっと通る柔らかさになったら、青ネギを加え火を止める