「うかい亭」にて、渥美俊一先生と食事

本HPで、『流通革命の真実』(ダイヤモンド社、2007)を書評したことがきっかけで、先ほどまで、東京タワーのライトアップを眺めながら、渥美先生と会食をしていた。ペガサスクラブの美人秘書たち3人にもご同席いただいた。女性に囲まれて仕事をしている点は、渥美先生とわたしの共通点である。


このごろ、とうふ料理に縁があるようだ。一年前に、JFMAの会長・副会長会議で食事をしたので、東京タワー下のうかい亭はこれで二度目である。いつ行っても、すてきな料亭である。
 仲介役は、ダイヤモンドフリードマン社の石川編集長だった。わたしが書評をHPにアップするやいなや、すばやく渥美オフィスに書評を転送してくださった。とんとん拍子で会見の話が進んだ。石川さんには感謝である。
 わたしは、若いころの島村元相談役(しまむら)のペガサスクラブへの出席状況や川野トモ元名誉会長(ヤオコー)と渥美先生の会見の証拠を知りたいと思っていたので、ちょうどよい機会をいただけることになった。秘書の方が、御殿場の倉庫に眠っているかもしれない過去の資料を調べてくださることになった。なんとも運が良いことではある。
 夕方5時にペガサスビル(青山)5Fにある事務所におうかがいして、渥美先生のお部屋で1時間ほど、寄附講座の話をさせていただいた。というより、渥美先生の商業学会に対する素朴な疑問に、わたしが答えることになってしまった。なんと・・・わたしが商業学会理事になっていないことを詰問される羽目に陥った。答えに窮してしまい、商業学会の悪口を言わざるを得なくなった。法政大学に来校された先生がた、どうかお許しいただきたい。
 まあ、本当のことだから良いだろう。あれほど流通業界に影響力をもちながら、渥美先生は学会とは疎遠である。東大の林周二先生と学習院大学の田島義博先生とは、すこしだけ接点があったようだ。自分の目が黒いうちに、アカデミズムの世界(大学)で「チェーンストア理論」についての基礎講座を持ちたいらしいのである。わたしが出来る範囲で、仲介の労をとりたいと思っている。
 とりあえずは、元気な渥美先生とお近づきになれたことは幸いである。お仲間の藤田田元社長(日本マクドナルド)や渡辺恒雄社主(読売新聞)とわたしは、仕事の面では一線を画してきた。う~ん、昭和の怪物たちとの関係は微妙で複雑である。
 ただし、フィールドワークとデータを重んじる点で、わたしは渥美先生に共感を感じる部分が多い。それは、謁見の一日が終わっても基本的には変わっていない。