”午後の紅茶”と”生茶”(前編)のリード文です。本文は、<research&reports>に掲載してあります。
ビール、飲料など、嗜好品のブランド移転は、相手先の経済水準があるレベルまで到達しないとむずかしい。その一方で、文化的な受容性が高いときには商品ブランドが爆発的にヒットすることもある。1996年の現地工場建設以来、一般的な飲料販売で苦戦していたキリンビバレッジ(現地法人:上海錦江麒麟飲料食品)は、2001年の「午後の紅茶」と2002年の「生茶」の投入によって、中国飲料市場でプレミアムブランドの地位を築きつつある。日本的なイメージ訴求型のブランド構築が、中国市場では受容性が高いことがわかってきた。