中国への日本ブランド移転物語(13) INAX

 国内メーカーが中国に進出するとき、日本では実現できない事業形態を選択することが可能である。一例をあげれば、納品先の小売業者に気兼ねなく、メーカー自らが消費者に直接商品を販売することである。


中間流通が未発達な中国で、近代的な小売業の流通機能が未分化であることは、国内メーカーや商社にとって必ずしもマイナス要因ではない。新たに小売業を営むチャンスとなる。今回は、(株)INAXが中国で始めた直営小売店の新規事業を紹介する(本文については、本HPの「リサーチ&レポート」を参照されたい)。
 昨日(3月22日)、資生堂が中国において直営小売店を展開することが日経新聞などで報道された。日本メーカーのこうした動きは、わたしの主張を支持するものである。