ダイヤモンドフリードマン社「Home Center」(2005年4月号)に「住のセレクトショップの提案」という提案論文を掲載することになった。副題は、「サービス産業化するHC小売業」である。
DIY小売業のトレンドは、一言で言えば「サービス産業化」である。DIY協会が実施した『第15回DIY小売業実態調査報告書』でも、売上高が伸びているのはサービス業務である(+15.9%)。増改築・リフォーム等の伸びも過去最高である。
増改築・リフォームに続いて売上の伸びが大きいのは、「用具・素材」の各部門である。DIY小売業各社は、サービス対応ができる従業員を増やし、空前の増改築ニーズに対応しようとしている。ところが、皮肉なことには、チェーン全体としてみると、専門知識を提供できるはずの正社員数は、対前年度比では逆に減少している。そうした矛盾をどのように解決すべきだろうか? わたしが提案する解決方法は、以下の3つである。
(1)サービス業務(+商品調達力)の強化、
(2)売場運営・管理方式の抜本的な改革、
(3)バイヤーの待遇と業務改善
である。上記の(1)~(3)を実現するために、筆者は、衣・食の分野で実践されている「セレクトショップ」の概念を、HCの住生活関連分野に拡張すべきであると考えている。いわゆる、「住のセレクトショップ」のコンセプトを提唱したい。その中心に、新しいタイプの「バイヤー像」を配置してみたい。
詳細については、