週末から今日まで、昨年8月で中断していた<有機農産物に関する展望論文>の続きを執筆していた。(中)が完成したので、いつものように<Research&Reports>にアップする。<小活>など、まだ未完成の部分を含んでいる。
前論文(上)は、有機農産物の生産および流通に関する研究史と周辺分野に関する学術研究を整理したものである。今回(中)は、販売・中間流通(国際貿易問題を含む)と最終需要者の実態についての研究を整理してみた。食の安全性と消費者反応がテーマである。
なお、これに続く(下)では、既存研究の成果と筆者らのチームが独自に実施したきた実態調査を踏まえて、有機農産物流通の未来像を展望してみる。米国で成長が著しい「自然食品系小売業態」(ホールフーズ、ワイルドオーツ)の実態調査を踏まえて、米国消費者のライフスタイルの変化(LOHAS: Lifestyles of Health and Sustainability)と革新的な小売企業の登場(Super Natural)が、世界の有機農産物(自然食品)の市場拡大にとって模範(モデル)となる根拠を考察してみたい。