今年の夏は、大学の授業が本日(8月18日)でやっと終了になる。一年制経営大学院「マーケティング論」の補講を実施することになったためである。
明日から実質的に夏休みとなる。わずか一ヶ月の短い!休みである。ビジネスマンの皆さんにはひんしゅくを買いそうだが、例年は2ヶ月休みが取れていた。普通の先生たち(学部だけ担当)は、2ヶ月近くの夏休みをとれる。
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週末(20日と21日)は、JFMAでは恒例となった「八ヶ岳セミナー」である。昼はテニス組とゴルフ組にわかれて、夕方からは「BBQパーティ」(三好社長のお庭で)となる。わたしはテニス組である(実質3年ぶりにテニスラケットを握る。ボールに当たるかな?)。
中央高速の長坂ICで降りて、途中、羽衣洋蘭園(渡辺正義さん)のところにおじゃますることになっている。突如の申し入れですいません。思いつきで、突然の訪問はしばしばですので。はじめは一人のつもりが、JFMA事務局の二人の女性たち(村上、佐藤)も同行することになった。渡辺さん、よろしくお願いします。
東京に帰ってからは、10月出版予定の二冊の書籍の最終編集作業に入る。JFMA編のほうは、「花を売る技術」というタイトルを予定している。マーケティングは「工学的な技術」(エンジニアリング)であるという発想から、佐藤綾子さんが発想してくれたものである。
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現在、Usunier and Lee (2005) ‘Marketing Across Cultures 4th ed.’を読んでいる。初版発行から10年以上経過しているが、時代的なニーズにもフィットしている。内容もかつての薄っぺらな250頁弱の本から、いまでは600頁に増えて大著になった。教科書が進化していく様を見るのは驚きである。いずれ内容は、本HPで紹介したい。いま100頁(4章)を過ぎたところである。
この本をいまさらながら読み込んでいるのは、25日から29日まで、上海と成都へ消費者調査のために出かけるからである。トヨタ自動車海外事業部の現地リサーチをお手伝いする仕事である。たいへんな時期に、たいへんな場所での消費者調査である。グループインタビュー(「中国消費者の自動車購入プロセスとその影響要因」を明らかにする)をアシストすることが任務となる。
これまでは、外部の仕事を頼まれるとき、自分で事前準備をすることはあまりなかった。今回はちがっている。というのは、調査そのものが、現在書き進めている「中国市場が日本企業を変える」(日本経済新聞社、発行予定)の原稿内容と重なっているからである。わたしにとっては、またとない調査機会になりそうである。帰国後(8月30日)に取材記録をアップしたい。
なお、すでに大学院IM研究科(一年制ビジネススクール)の今年度テーマとしてとりあげた中国の事例(錦江麒麟:2005年)も同時にアップする予定でいる。上海の飲料市場はまたあたらしい展開を見せ始めている。