来週の火曜日(3月28日)、法政大学市ヶ谷キャンパスで、JFMAの定例会(鮮度保証プロジェクト:菅家顧問担当)が開かれる。
今回が最終回で、わたしがまとめで講演をする。テーマは「あるく・みる・きく ~ この1年間に世界の花き産業の現場から感じたこと」である。
セミナーでは同時に、長田君(フローレ21、法政大学大学院IM研究科修士課程卒業)が、卒業プロジェクトの報告(FSGL)の発表を行う。わたしの話の内容は、以下の通りである。レジュメを添付する。
* * * * *
1 2005年に歩いた場所
<春期>
4月: JFMA海外視察ツアー
中国花卉展示会(上海)
5月: SIMPLE STYLE(アイリスオーヤマ(株))の調査実施
「大連発展」の直営店展開事例
6月: 「エキュート大宮プロジェクト」スタート
(グリーンクリニック、ベリーメリー店舗観察)
<夏季>
7月: JFMA海外視察ツアー
インド・マレーシア訪問(講演中に停電のアクシデント)
テキサスA&M大学訪問(米国花卉COEプログラム)
ホールフーズ本社店舗
HE-B・U・T(鮮度保証プロプルグラム)
「テキサスの花」~地産地消の花栽培
8月: 有機野菜のレビュー論文(中)完成
研究論文(経営志林とIM)にまとまる(配付資料)
9月: 中国トヨタ自動車のGI調査の実査に参加
「トヨタ自動車国際マーケティング部」 小川報告書
<秋季>
10月: IFEX2005とアジアフラワー会議の開催
『クイック・ハンドブック 花屋さんマーケティング読本』草土出版
『花を売る技術』誠文堂新光社(誕生日発売)
11月: 「エキュート大宮、フィールドワーク中間報告会」
「上海カジュアルウエア」競合店舗調査(ユニクロ上海)
ファーストリテイリング(MJ4月に近刊)
12月: 「タイ国・フラワーセンター構想」の事業化調査
(東南アジア4カ国訪問:昆明、ラオス、ベトナム、バンコク)
JFMAの法人化決定(正式な組織発足は06年1月25日)
<冬季>
1月: JFMA欧州視察ツアー(~2月上旬)
展示会訪問: パリ・メゾンオブジェ、ドイツ・IPM
MPS契約交渉: エッセン
「ガイヤの夜明け」 テレビ東京・撮影協力(4月中旬放映)
「エキュート大宮、フィールドワーク最終報告会」
配付資料:鎌田社長とのインタビュー記事(CA1月号)
2月: MPSーJapan交渉継続
MPS国内プロモーション活動
北海道講演(13日)、長崎講演(23日)
3月: 日本農業新聞(3月13日号) 「世界は今」に寄稿
JFMA・FPP(花プロモーション・プロジェクト)提案
JFMA新事務所への移転決定
MPSとの正式契約の調印
小川の命名によるバラ切り花
「M-ヴィンテージ コーラル」発売(3月30日:写真)
2 未達成リスト(Wish List)
・マラソン記録更新と未公刊書籍の他に・・・
・「有機野菜の流通研究」(文部科学省助成研究)
農文協から9月刊行予定(配付資料)
・「植物病院構想」(東大農学部難波プロジェクト)の実現
・法政大学生命科学部「植物医科学科」の2008年度開校(配付資料)
・「MPS:オランダ本部」の日本導入(配布資料)
・「花の品種権取引サイト」の実現(配付資料)
・「IFEX2006東京」の幕張メッセでの成功
・「フラワー・プロモーション組織(FPO-J)」の創設
3 一年間で見たこと、感じたことのまとめ
何のために花の仕事をしているのか?
花業界と社会のために、私たちは何をしなければならないのか?
<A>: 消費者 志向
「花と緑を身近に感じることで、消費者の幸せと満足を高めること」
<B>: 環境 志向
「持続可能な社会と環境の保全に貢献すること」
<C>: ビジネス 志向
「良い仕事を通してし、経済的に充分な報酬を得ること」
4 具体的な課題・責務と事業プロジェクトの関係
・2000年~の流通鮮度保証プロジェクト
<A> 消費者に「鮮度」を訴求(花は長持ちをする)
<B> リサイクルによる環境負荷の社会的コストの提言
<C> 仕事のやり方の改善
・MPSジャパン
<A> 環境マークを通しての業界イメージ向上(消費需要喚起)
<B> 持続的な環境保持と安全確保
<C> 農業経営の近代化のため
・FPOプロジェクト
<A> 花に対する消費需要の喚起
<B> 業界としての環境対応を社会に訴求する
・IFEX2004~
花業界の基盤作り(情報とトレンド発信)
<C> 参加企業のビジネスとプロモーション機会の提供
<C> JFMAを運営する基礎財源確保のため